県内ニュース玉こんにゃくの移動販売が評判 上山高等養護学校卒業生ら
2008年06月06日 15:11
軽度の知的障害者たちが手掛けるこんにゃくの移動販売。新しい就労支援の形としても期待されている=山形市
働いているのは上山高等養護学校の卒業生を中心にした20代の男性7人。中には、一般就労して長続きせずに辞めてしまった人もいる。同校の寄宿舎で指導員をしていた斎藤淳さん(36)=山形市長町1丁目=が「一般企業での就労になじめず、“自宅待機”を余儀なくされている人たちの働く場所をつくれないか」と発案。昨年12月から活動している。 それぞれ得意分野を生かし、調理、販売、営業を担当している。調理担当者は、食品衛生責任者の講習会を受け、資格を取得した。スーツを着て、販売スペースを借りるための交渉をする営業活動を行うこともある。 メニューは玉こんにゃくのみの「玉コン」と、玉こんにゃくと卵をくしに刺した「玉ゴン」、玉ゴンより卵の数が多い「メガ玉ゴン」の3種類。移動販売を選んだのは、イベント会場などに出向くことで、より安定した売り上げが見込めることと、売り手と買い手の間でコミュニケーションの機会が増えることが理由だ。定期的に訪れて販売する場所も増えてきている。 後藤雄兵さん(25)=河北町西里=と鈴木健也さん(25)=寒河江市中央1丁目=は一般企業で働いたが、長続きせずに辞めた経験がある。こんにゃく道場で働くうちに少しずつ変化が出てきたといい、後藤さんは「見通しを立てて行動ができるようになった」、鈴木さんは「場に応じて声の大小が調節できるようになった。集中力がついてきた」と話す。2人とも「お客さんがおいしいと言ってくれるとうれしい」と充実した表情だ。 斎藤さんは「それぞれ責任感が出てきたようだ。今後は、自分たちで栽培した農作物の調理販売なども考えている。一般就労につながる自立支援の場にしていきたい」と話している。
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