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繭のキビソ製品開発へ 鶴岡織物工業協同組合

2008年07月01日 08:16
手前左がキビソ。独特の風合いをたたえ、組合では製品化による新ブランドの確立を目指す=鶴岡市・東福産業
手前左がキビソ。独特の風合いをたたえ、組合では製品化による新ブランドの確立を目指す=鶴岡市・東福産業
 鶴岡織物工業協同組合(鶴岡市、田中尹理事長)は、蚕が繭を作る際に最初に吐き出す糸「キビソ」を使い、新たな製品開発を始める。従来、キビソは太さが均一でないなどから廃棄物でしかなかったが、独特の風合いがデザイナーの目に留まった。経済産業省の補助を得て本年度から衣料やインテリア、雑貨品などの製品開発を進め、鶴岡シルクの新ブランドとして確立する。

 繭は延長約1200メートルの1本の糸でできており、その3−5%がキビソ。繭の一番外側の部分に当たり、これを取り除いて生糸を作っている。マーケティングの専門家で東京ファッションデザイナー協議会前議長の岡田茂樹氏や世界的なテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんが、希少価値があり、可能性を秘めた新たな素材になるとして注目。製品化へのプロジェクトが始動した。

 経産省の地域資源活用新事業展開支援事業の補助金(初年度1700万円)を受け、須藤さんの指導を受けながら生地や製品などの開発、試作を行う。市場性や販路などにつては岡田氏らからアドバイスしてもらう。先ごろ、「Kibiso」の商標を登録。3年計画でブランドを確立する予定で、本年度、商工中金から1300万円の融資も受ける。

 組合では先行してショールやスカーフ、タペストリー、バッグ、じゅうたんなどを試作。東京・日本橋の三越で発表したところ、大きな反響を呼んだ。さらに研究開発を進め、完成度の高い製品を実現する。また、綿やウール、カシミヤなどと組み合わせた素材作り、デザイナーへの採用提案、生地の柄などテキスタイルデザインの研究に努める。

 並行して7月15日、活躍中の20、30代のデザイナー7人を鶴岡市に迎え、キビソの活用などを考える“サミット”を開く。ことし秋には、東京・表参道で展示会を開いてアピール。さらに、来年、フランスで開催される繊維素材の国際見本市に出展し、鶴岡シルクのキビソブランドを世界に向けて発信する。

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