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県産和紙うちわ、じわじわ人気 版画刷り3種類

2008年07月16日 12:06
県産和紙を使い、県内作家の版画を施したうちわ。人気を集めている
県産和紙を使い、県内作家の版画を施したうちわ。人気を集めている
 県産和紙に山形市在住の木版画家三浦隆典さんの版画を刷ったうちわが、じわじわと人気を集めている。昨年8月の夏も終わりというころに第1弾を売り出したところ、シーズンオフにもかかわらず半年間で50本が売れたため、今シーズンは第2弾を用意した。1本3500円と安くはない値段だが、評判が広がっている。

 うちわ制作を企画したのは、県産和紙の魅力を伝える活動を続けている喜早洋介さん(34)=山形市、美術系大学受験指導予備校「やまがた芸術倶楽部」代表。より手軽に和紙に親しんでもらう方法を模索している時、朝日町の旧立木小に開設された「あとりえマサト」で三浦さんの作品に出会ったのが、県産和紙うちわ誕生のきっかけだった。

 昨年夏、試作品として10種類ほどの柄で制作。県内の画廊や旅館に置いたところ、シンプルで小粋な風合いもあって、女性を中心に人気を集めた。今シーズンは昨年売れ筋だった絵柄に新たな絵柄を加え、3種類を用意した。

 和紙は、西川町の月山和紙と白鷹町の深山和紙、上山市の高松和紙を使用。仕上げに防虫、防水作用のある柿渋を塗っているため、全体的に薄い褐色で、使い込むと徐々に褐色が濃くなっていく。真上から見たタンポポを図式化した柄や、野に咲く草花をデザインした柄のほか、タンポポの綿毛を白色で描いた柄は、和紙の褐色が濃くなるほどに際立つよう工夫を凝らしている。

 喜早さんは、手描きの日本画を添えたうちわも制作した経験があるが、普及させるためにはコスト面の問題があった。今回、県産和紙を使用しながら3500円という価格に抑えられたのは、版画という技術を用いたからだ。

 喜早さんは「県産和紙の魅力は、自然な風合いや温かみはもちろん、強度が高く、100年近くも丈夫に使えること。誇るべき、伝えるべき技術。うちわを機に、山形の和紙の素晴らしさに触れてもらいたい」と話している。うちわの販売先も募集している。問い合わせは喜早さん090(3363)9324。

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