県内ニュース「左沢楯山城跡」が国史跡指定に 国の文化審議会答申
2008年11月22日 08:43
国の史跡指定を受ける左沢楯山城跡(橋の奥)=大江町左沢
左沢楯山城は14世紀後半、大江氏の一族・左沢元時が現在の町役場の北東、楯山と呼ばれる稲沢山丘陵に築城し、17世紀前半に廃城になったと推定されている。規模は東西480メートル、南北520メートルで、ほとんどの範囲が指定の対象となった。左沢氏、伊達氏、最上氏らの争いを軸に展開した村山地方の中世、近世の動向を知る上で重要な城跡とされている。 左沢楯山城は、眼下に最上川が流れているほか主要街道に通じる場所にあり、「陸上、水上交通の要衝地にある」(町教育委員会)ことが特徴。山の斜面を削った曲輪(くるわ)と呼ばれる平たん地、敵の侵入を防ぐため設けたがけなど、山城の地形が良好に残されていることが評価された。 当時の城の様子も町教委の調査で明らかになっている。山の頂上は「八幡座」と呼ばれ、宗教的な建物が置かれており、そのすぐ下に主殿が建てられていた。街道に開けた場所には来客をもてなし、権威を示す「寺屋敷」の遺構が確認されている。最上川近くの「千畳敷」は、舟運の物資倉庫として利用されていた。 左沢楯山城跡は世界遺産登録を目指す「最上川の文化的景観」の構成資産にも位置付けられている。町教委教育文化課では、今後に向けて散策道の整備などを検討しており、「町民とともに整備や活用を考えたい。周辺には最上川舟運の遺跡もある。史跡指定が文化的景観を守るきっかけになれば」と話している。
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