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モンテJ1「この瞬間待っていた」 愛媛のスタンド、300人余が青に染め

2008年12月01日 09:00
サポーターからプレゼントされたJ1への“切符”を掲げる宮沢克行主将=松山市・ニンジニアスタジアム
サポーターからプレゼントされたJ1への“切符”を掲げる宮沢克行主将=松山市・ニンジニアスタジアム
 サッカーJ2参入から10年。黎明(れいめい)期から積み重ねた長く、苦しい戦いの果てに、歓喜のドラマが待っていた。J1昇格が懸かる30日の大一番で演じた試合終了間際の逆転劇。アウェー愛媛のスタンドで、県内各地の中継映像前で、昇格を信じて試合を見守ったサポーターの祈りが「山の神」に届いた。絶叫とともに抱き合い、あるいはピッチに倒れ込み涙する選手たち。モンテディオ山形がついに、J1への重い扉をこじ開けた。

 試合終了を告げる笛。その瞬間、体を震わすひときわ大きな歓声がスタジアムにとどろいた。感激で目に涙をためた宮沢克行主将が、真っ先に歓喜と興奮の観客席を目指して歩きだす。「いつも支えてくれるサポーターに、僕らの方から『おめでとう』」。J1への“切符”をかたどったボードをサポーターの1人から手渡され、誇らしげに頭上に掲げて見せた。

 陸路、空路で山形から駆け付けた300人以上のサポーターが、遠く離れた愛媛のスタンドの一角を青に染めた。「ホームのような雰囲気をつくってくれたことで逆転を呼び込んだ」とGK清水健太選手。飛行機で現地入りした米沢市の会社員高野雅樹さん(36)は「同点にした後は興奮でよく覚えていない。勝って昇格を決めてくれて、こんなにうれしいことはない」と喜んだ。

 つらく、険しい道のりだった。2001年、04年と、最終戦まで望みを残しながらいずれも敗れた。手が届きそうで、J1の世界はどこまでも遠かった。

 だが、きまじめなほどに手を抜かない、愚直にあきらめない「山形のサッカー」は脈々と受け継がれた。1点ビハインドから試合終了間際に同点に追い付き、FW豊田陽平選手のゴールで勝ち越したこの日は、まさに「山形流」の真骨頂だった。10年前から応援する鶴岡市の男性会社員(34)は「最後まで勝負を捨てない、山形らしい捨て身の戦いぶりに心が揺さぶられた」。山形市松山3丁目、会社員鈴木泰次さん(45)は「このサッカーをJ1で貫いてほしい」と期待を込めた。

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