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高齢者向け「再成形ソフト食」開発 鶴岡のベストとシリカが異分野連携

2009年03月16日 21:24
本物そっくりの見た目に開発されたソフト食「まろやか食専科」
本物そっくりの見た目に開発されたソフト食「まろやか食専科」
 総合給食サービスのベスト(鶴岡市、斎藤秀紀社長)は、シリコーン型枠の成形技術を持つシリカ(同市、草島晴夫社長)と連携、高齢者向けの「再成形ソフト食」の開発で東北経済産業局の異分野連携新事業分野開拓計画の認定を受けた。

 ベストは高齢者への給食提供サービスを行っており、飲み込む力が落ちたり、かむことが困難になった高齢者向けにソフト食を考えた。「刻み食」や「ペースト、ミキサー食」では味や香りが混在してしまう。何を食べているのか分からず、栄養を取るためだけの食事といった感が強い。高齢者が安全、安心に、しかも楽しんで食事ができるようにと独自のソフト食を開発してきた。

 一度食材を細かく砕き、増粘剤を加えて元の形に戻す方法で、何を食べているのか、目で分かるようにしている。本物そっくりの形にした点が評価され、認定を受けた。成形する際に最も重要となる金型は、通常1つ作るのに500万円近くかかるが、シリカのシリコーン型を活用することで、100分の1のコストで済む。成形後、表面に皮の色も付け、「まろやか食専科」として「サケ」「タラ」「ホタテ」などを1個150円で商品化している。すべて魚の小骨を取って加工成形している。

 今回の連携は2014年3月までの事業で、国から3分の2の支援を受ける。約2000万円で高効率な量産機器の開発に取り組むとともに、市場への流通ルートの開拓も進める。また、魚の種類を増やすだけでなく、賛同する企業と組み、ブロッコリーやニンジンなどの野菜や肉類にも広げていきたい考え。食材を一度ペースト状にするため、市場に乗らないものでも活用できる利点もある。5年内に年間3−5億円の売り上げを見込む。

 斎藤社長は「一般家庭でも需要は大きいはず。お年寄りが笑顔で食事ができるよう努力したい」と話している。

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