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落差活用の小水力発電をPR 新庄のNPO、最上公園に設置

2009年05月22日 11:12
御用堰からパイプで水を流して発電して堀に戻す装置。景観に合わせ、竹で覆われている=4月30日、新庄市・最上公園
御用堰からパイプで水を流して発電して堀に戻す装置。景観に合わせ、竹で覆われている=4月30日、新庄市・最上公園
 新庄市のNPO東北地域エネルギー開発機構(小川健理事長)が今月初旬まで、市内の最上公園の御用堰(ごようぜき)に、落差を活用した水力発電機を設置した。水資源による小水力発電を市民らにアピールするのが目的で、今後も場所を変えて設置する予定。小川理事長らは「ブナ林が豊富で雪が多い東北にはぴったりの発電方法。低炭素社会の実現につながるはず」と期待を寄せる。

 同機構は特定非営利活動法人(NPO法人)を目指しており、前身はNPOフィールド21東北支部。NPOフィールド21(山梨県地球温暖化防止活動推進センター)の活動に賛同して2007年、設立された。NPOフィールド21は山梨県内の市街地の水路などで新エネルギーの開発や利活用を図ろうと活動する団体。

 水資源を活用した発電の普及を目指そうと、同機構は県最上総合支庁の2008年度最上エコポリス産業創造支援事業の採択を受けた。現在、19人のメンバーで活動している。

 小水力発電機は4月13日、新庄市土地改良区、NPOフィールド21の協力を得て設置された。新庄中の脇で最上公園北側通路の入り口付近。貫流式水車を使い、御用堰から堀に流れる落差2.5メートルを利用した。

 貫流式水車は落差10メートルに対応するものだったため、当初は落差や水量が十分でなく、1時間当たり1キロワットの出力を予定して電球をつなげていたが、なかなかつかなかった。初めて点灯したのは先月29日。堰をせき止めてから流したり、水を流すパイプを細くするなど、試行錯誤の末、ようやく約1キロワットを確保した。

 小川理事長は「電気がついた時は涙が出るほど感動した。冬季のハウス栽培の熱源にするなど、地域の農業にも役立て、地域振興の手だてにしたい」と話している。今月7日まで市民に「お披露目」され、今後は市内の土内川への設置を予定している。

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