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酒田の十里塚海水浴場、閉鎖へ 少子化、プール利用増加で利用者減少

2009年06月01日 12:08
閉鎖が決まった酒田市の十里塚海水浴場
閉鎖が決まった酒田市の十里塚海水浴場
 酒田市十里塚の十里塚海水浴場が今シーズン、閉鎖されることになった。地元住民が中心となり毎年夏に開設してきたが、近年は海水浴客の減少に伴い赤字が続いており、十里塚海水浴場運営協議会(高橋順治会長)が運営は困難と判断した。県内で海水浴場が閉鎖されるのは、1994年の宮野浦海水浴場(酒田市)以来、15年ぶり。

 同協議会によると、海水浴場の運営が赤字となったのは2005年度から。海水浴客数の減少で、収入の中心を占める駐車場利用料の収益が少なくなったのが原因という。酒田市観光物産課のまとめでは、10年前は1シーズン当たり4万人前後だった海水浴客数が、08年は4分の1の約1万人程度にまで減っている。

 海水浴客が減り続ける理由について同協議会は、少子化やプール利用の増加に加え、当初は遠浅だった海岸が波で浸食され、1メートルほど沖に出ると場所によっては水深が約1.5メートルと急に深くなり、遊泳の危険性が高まったことを挙げる。

 そもそも、十里塚集落の住民が海水浴場を開設したきっかけは、近所の子どもたちが安全に遊泳を楽しんでほしいとの願いからだった。しかし現在では、海水浴場を訪れる地元の子どもも少なく、自治会内では数年前から「地元住民が赤字を補てんしてまで開設する必要はないのではないか」との声が上がっていた。

 一方、閉鎖に伴い、同協議会と酒田市の関係者が協議し▽春先の周辺道路の除砂作業はこれまで通り行う▽浜辺の駐車場とトイレは引き続き利用できるようにする▽遊泳禁止区域であることを明示した看板を設置する−などを決めた。

 高橋会長は「長年親しまれてきた海水浴場を閉鎖するのは残念だが、現状では仕方ない」と苦しい胸中を明かし、「浜辺の美化活動は今まで通り継続し、保全に努めていきたい」と話している。

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