県内ニュース有機ELパネルのサンプル供給遅れる 米沢の製造会社、試験長引き
2009年10月15日 08:31
次世代光源として注目される照明用有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルの製造会社ルミオテック(米沢市、重永久夫社長)は、当初今月を予定していたサンプルパネルの供給時期が遅れることを14日までに明らかにした。試作品は年内にも出荷できる計画だが、照明器具に組み込めるような発光性能を保証したパネルについては来年度からの提供になる見通しとなっている。白色発光の有機ELパネルの製造装置について、性能や品質を安定させるための試験運転に時間を要しているのが要因。一方で、今月までに研究者や技術者の地元採用を進めて人員を約50人規模に拡充しており、同社は「パネル供給に向けた準備は着実に進んでいる」と説明する。また、東根市に主力工場を持つ照明メーカーのオーデリック(東京都)と共同で一般家庭向けの有機EL照明を開発し、近く横浜市で開かれる展示会で発表するなどの動きは進めている。 出荷が遅れる影響などでスタート時のパネル販売価格は7万〜8万円程度となり、生産を軌道に乗せた上で当初公表していた約5万円まで引き下げる予定。規格は約14センチ四方で厚さが3ミリ。生産能力は1日8時間稼働で年間6万枚を想定している。来年度は市場調査を目的に事業を進め、その後、年間500万枚程度の量産化について判断する。量産化の際の生産拠点は未定としながらも、同社は「山形を第一候補に考えていきたい」としている。 ルミオテックは、県から計8億円の支援を受け、米沢市八幡原の有機エレクトロニクス研究所が入居する建物の空きスペースに製造装置などの事業拠点を整備してきた。 一方、有機EL照明については、城戸淳二山形大教授や県内企業が共同で照明器具を製造販売する「オーガニックライティング」を設立。ルミオテックからパネルの提供を受け、年明けからの製品販売を目指しているが、パネルの出荷が遅れることでこの動きにも影響が出そうだ。
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