県内ニュース

鶴岡でタンチョウの飛来確認 庄内地方、今年3度目

2009年11月05日 20:09
飛び立とうとするタンチョウ=鶴岡市内
飛び立とうとするタンチョウ=鶴岡市内
 鶴岡市八栄島地区で5日午後、国の特別天然記念物で環境省の絶滅危惧(きぐ)種にもなっているタンチョウの姿が見られた。今年、庄内での飛来確認は3度目。北海道に生息し、県内での確認は珍しく、地元愛鳥家らも度重なる飛来に驚く一方、秋田県で2年間住みついているケースもあり「このままとどまってくれれば」と期待を寄せている。

 飛来したタンチョウは、赤い頭頂部、白い体に首と風切り羽が黒色の美しい姿で同地区の田園で羽を休め、時折、足元の落ち穂などをついばんだり、ハクチョウなどに近づいたり、庄内平野を優雅に飛ぶ姿が見られた。知人から飛来情報を受けて写真撮影に訪れた同市上藤島の辻嘉也さん(62)は「地元でツルを見たのは初めて。鶴岡にめでたいツルが飛来したのは、良い知らせでは」と笑顔で話す。

 日本野鳥の会会員で尾浦の自然を守る会事務局の宮川道雄さんによると、庄内への飛来確認は、5月の鶴岡市、7月の酒田市などに続き、今年3度目。宮川さんは「県内での確認はしばらく聞いていなかったが、一年で庄内に3度も飛来するとは」と驚く。

 国内の野鳥を調査研究しているNPO法人「バードリサーチ」研究員の神山和夫さんは、北海道では渡りの性質を持つタンチョウは絶滅したとされることから、今年庄内で確認されたものの再飛来か、ロシアと中国国境の繁殖地から迷い渡ってきた可能性があるという。宮川さん、神山さんとも「見つけてもあまり近づかず、騒いだりしなければ、庄内にすみつくこともあり得る」と話している。

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大
ふるさとだより
山形新聞「お届け電子版」
Twitterはじめました
ニュース特集
山形新聞から
やましんケータイサイトのアクセス方法はこちらから 朝刊連載小説「三人の二代目」 てれナビのご紹介