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「やったー」喜び爆発、監督は男泣き センバツ決定の山形中央

2010年01月30日 09:52
空に向け高々と帽子を投げて喜びを表す山形中央高野球部員=山形市
空に向け高々と帽子を投げて喜びを表す山形中央高野球部員=山形市
 待ち焦がれた高校野球の聖地へ−。山形中央高が29日、第82回選抜高校野球大会の21世紀枠出場校に選ばれ、初の甲子園切符を手にした。2001年に創設された21世紀枠での出場は県勢初。チームの戦いぶりだけでなく、「スキー、スケート、柔道なども全国トップレベルにある」「率先して学校周辺の清掃活動に取り組んでいる」ことも選考理由として高く評価された。同日届いた吉報は、瞬く間に校内、地域を駆け巡り、選手、生徒、OBらが喜びを爆発させた。
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 午後3時。同校には30人余りの報道陣が詰め掛けていた。校長室の電話前では梶原賢校長が待機。最初のコールは別件の連絡で“空振り”に終わったが、3時5分に再び電話が鳴り響いた。「分かりました。恥ずかしくない戦いをさせてもらいます」。梶原校長の表情が緩んだ途端、拍手と歓声がわき起こり、近くにいた庄司秀幸監督は思わず男泣き。「よし、頑張ろう。あなたの精進のおかげだ」。梶原校長が監督の背中をたたいた。

 会見では、梶原校長が「バンクーバー五輪には(OBの)加藤条治(スケート)、滝沢宏臣(スキークロス)が出る。勢いある学校で、野球も負けていない」と語り、庄司監督は「『出場は厳しい』と耳にし、自分もそう思っていたが、状況を打破する何かがあったと思う。今回は学校全体の活動で評価してもらった」と分析した。

梶原賢校長から選抜出場決定の一報を聞いて感涙にむせぶ庄司秀幸監督(左)=山形中央高
梶原賢校長から選抜出場決定の一報を聞いて感涙にむせぶ庄司秀幸監督(左)=山形中央高
 同時刻、野球部員は室内練習場で打撃練習をしていた。出場決定を知らせる校内放送が流れると、全員が絶叫しながら抱き合った。「練習に集中していたつもりだったが、決まったらうれしくて…。支えてくれる人のためにも、これから一日一日、一球一球を大事にしたい」と奈良崎匡伸主将。一斉に屋外に駆けだした部員たちは、庄司監督を胴上げするなどして喜びを分かち合った。エースの横山雄哉投手は「(山形中央が)やっと甲子園の舞台に立てる。先輩たちの歴史が積み重なってこの枠をつかめた」と感謝した。

 「甲子園出場へ」の報は保護者やOBにも電話で伝えられた。学校に駆け付けた野球部OB会の堀野建夫会長は「まさかと思った。(約50年前の)私のころは県でも下位の方で、涙が出るくらいうれしい。うちの学校はマナーが素晴らしく、甲子園でも実践してほしい」。松田勝彦同窓会長は「やっと念願がかなった。友人、同窓生に連絡を入れると『応援いくぞ』と言っていた。オリンピック選手もいて、全国的にこんなに騒がれる公立校はない。フェアで高校生らしい野球を願っている」と期待した。
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