県内ニュース人気集める手作りちょうちん 白鷹の「工房豊邦」、お盆前に最盛期
2010年07月11日 15:30
歌舞伎座関連のイベント用に製作されたちょうちん=白鷹町鮎貝
かつては生活必需品であり、県内でも量産された時代があったが、後継者不足などで生産者は次第に姿を消している。井上さんは、テレビ番組で見た京都のちょうちん職人の姿に心を打たれ、長井市内の電子部品メーカーを脱サラして弟子入り。修業を終えて1988(昭和63)年に工房を設立し、以来、妻の文子さん(66)と一緒に手作りにこだわり製作を続けている。 ちょうちんは、神社や寺院に納める大型の「奉納ちょうちん」やお祭りに使う「祭礼ちょうちん」、死者の霊をなぐさめるために供える「盆ちょうちん」など多くの種類があり、県内外から注文が相次ぐこの時期が1年を通して最も忙しい。 評判を聞き付けた東京のエスワン(折尾惠造代表取締役)からはこのほど、大量の注文が届いた。同社は、歌舞伎座の中で物品販売などを行っているが、現在、歌舞伎座は建て替え工事中で、テナントは休業中。このため、同社をはじめ歌舞伎座内で営業する10数店が、都内のデパートなどで「歌舞伎座幕あい市」の開催を計画。ちょうちんを会場に飾って雰囲気を盛り上げるという。 歌舞伎座の了解を得た「歌舞伎座」の文字を入れた直径60センチ、長さ140センチと直径30センチ、長さ70センチの大きな奉納ちょうちん4張や、並べて「歌」「舞」「伎」「座」「幕」「あ」「い」「市」と読ませる直径30センチの丸ちょうちんなど計36張。イベントは28日から町田市、引き続き新宿で開かれ、仙台市でも開催される予定。 「いろいろ調べて井上さんにたどりついた。1から手作りで自分で完結させる職人は少ない」と折尾代表取締役。井上さんは「遠方から注文をいだだき、しかも歌舞伎座に関係ある組織と聞いて、驚きと同時に大きな喜びを感じている」と話している。
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