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YGK(山形)、再び「ルマン」参戦目指す プロジェクト始動

2012年02月23日 15:08
YGKによるルマン24時間耐久レースへの参戦を目指すプロジェクトが始動。新たな工学教育の実践とともに開発したSーHVシステムの実証を進める=山形市
YGKによるルマン24時間耐久レースへの参戦を目指すプロジェクトが始動。新たな工学教育の実践とともに開発したSーHVシステムの実証を進める=山形市
 エンジン開発などのワイ・ジー・ケー(YGK・山形市、山崎正弘社長)が、フランスで開かれる自動車の「ルマン24時間耐久レース」への参戦を目指すプロジェクトを始動させた。国内外の学生の協力を得ながらレーシングカーを仕上げる。新しい工学教育の実践とともに、開発した排ガスを電気エネルギーに変換する高効率ハイブリッドシステム(S−HVシステム)を搭載し、実用化に向けた革新技術の優位性を実証する考えだ。

 プロジェクトでは2013年に欧州などで実際にレース参戦し、14年のルマン挑戦を目指すという。YGKは東海大のルマン・プロジェクトを支援し続け、産学連携で08年にルマン参戦を実現させている。

 YGKのプロジェクトでは、同社のメカニックとともに、シャシーデザインからマシン製造まで学生が携わり、ものづくり力や実現能力などを養い国際的な人材育成を図る考え。50人ほどを募り、既に欧州などからも参加希望が寄せられているという。01年度から11年にわたった東海大のプロジェクトを率いた林義正教授を4月から最高技術責任者(CTO)として招き、取り組みを本格化させる。

 またマシンには林教授と共同開発したS−HVシステムを採用。減速時に駆動輪からの動力によってバッテリーを充電するなどの現行タイプとは異なり、排ガスによる回生エネルギーで発電する仕組みで、エンジンがかかっていれば電気をモーターに常時供給できるという。林教授は「エンジンとモーターが常に協調して出力を発生させることができるため、燃費効率は飛躍的に高くなる」と説明する。

 林教授によれば、自動車でエンジンに供給された燃料エネルギーの30%が動力となる一方、35%は排ガスとして排出されるという。S−HVシステムはこの排気エネルギーの11%をモーター出力に変換できるため燃料エネルギーの効率化につながり、山崎社長は「ルマン挑戦を新技術の民生化につなげるステップにしていきたい」と意気込む。

 またマシンにはYGKの旗艦エンジン「YR40」をベースにした3.4リッターV6エンジンを搭載する計画。林教授が設計するという。山崎社長は「今回はメード・イン・ヤマガタのこだわりを強めた参戦にしたい」とし、今春にも本社でマシン製造に取り組み、11月末での完成を目指す。

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