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本県の日本酒出荷量、3.5%増 2011年度、1万378キロリットル

2012年07月03日 20:20
 日本酒造組合中央会がまとめた2011年度の清酒の出荷量を示す清酒課税移出数量によると、本県は1万378キロリットルで前年度から3.5%増えた。中でも本県蔵元が得意とする「純米吟醸酒」「純米酒」はそれぞれ7.2%、9.5%増。全国的に純米系の人気が高まる中、出荷量は着実に伸長し、市場での県産酒の評価も高まっている。

 清酒課税移出数量は各地の国税局の調査に基づいたもので、種類別の都道府県別出荷量は本県工業技術センターが独自に再集計した。

 全国の清酒出荷量は前年度比1.2%増の60万1807キロリットル。16年ぶりに前年実績を上回った。東日本大震災を受け、被災地支援の一つとして東北を中心とした日本酒購入の動きが広がり、全体を押し上げた。実際に宮城県27.7%、岩手県14.2%伸長し本県もこの動きが追い風となった。

 本県は米のうま味が際立つ純米吟醸酒を得意としてきた。清酒の出荷量は全国12位だが、種類別でみると純米吟醸酒は1486キロリットルで3位。良質な米と水を生かす技術力で、代表酒「山形讃香」(純米大吟醸)をはじめとした数々の銘柄を生み出し、出荷量も年々増やしてきた。また価格が手ごろで日常飲まれる機会が多い純米酒は1855キロリットルで9位。順位としては低いが、良質な純米酒造りに適した好適米として県が近年開発した「出羽の里」は確実に市場に浸透し、関係者は「評判はじわりと広がっている」と今後の伸長を期待する。

 県工業技術センターの小関敏彦生活技術部長・酒類研究科長によると、市場ニーズは、芳醇(ほうじゅん)な香りなどが特徴で、醸造アルコールを添加する「アル添吟醸酒」から、米と米こうじ、水で造る純米系に移行しているという。

 本県は淡麗に人気が集中した時期でも純米にこだわり独自性を貫いてきた。小関部長は「米本来のうま味を求める傾向が強まっていることは本県蔵元にとって追い風」と分析。「出羽燦々」「出羽の里」という県産の酒造好適米は市場評価を高めており、酒米の最高峰に君臨する「山田錦」超えを目指した県産酒米の開発も着実に進んでいる。

 市販酒が対象の数々の品評会で県産酒は好成績を残しており、小関部長は「こだわりは確実に効果につながっており、『山形の酒』は消費者に受け入れられている」と話している。

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