県内ニュース米沢のダイビングクラブ、躍進狙う 独自に施設、熱心な指導
2012年07月04日 11:42
天井からつるされたロープを使い回転の練習をする選手。コーチの藤原浩さん(右奥)が回転を補助する=米沢市徳町
同市徳町の屋内練習施設「米沢ダイビングクラブハウス」。外が暮れるころ、練習は始まる。選手たちがダイナミックな宙返りを繰り返すのはプールではなくトランポリンの上だ。天井からつるされたロープは回転を補助する。各所に設置されたスクリーンでは、5秒前にビデオカメラが撮影した映像を再生。瞬時に自分の動きを確認できる仕組みになっている。 現在、小学生から高校生までの11人を指導するのが同クラブの代表で、県職員の藤原浩さん(45)。藤原さんは高校時代に鳥取県選手団の一員として地元開催の国体に出場しており、その後進学した日体大ではアシスタントコーチを経験した。指導者が不在だった1994年当時、本県関係者からの誘いを受け、県内に移り高校教諭に。その後、一貫して県内選手への指導を続けている。 本県の飛び込み競技は、1992年のべにばな国体時に総合得点で2位となるなど華々しい過去がある。その後、2年ほど指導者が不在となるなどした上、他県の競技力も向上。入賞者ゼロの年が続いた時期もあったが、藤原さんの指導が年々浸透し、2002年からは国体で入賞する選手が出てきた。 クラブハウス完成から2年目の昨年は、全国ジュニアオリンピック大会でクラブ所属の米沢二中3年松本駿君(15)が5位入賞を果たすなど、表彰台も見えてきた。 プール使用時期は短く、恵まれた環境とは言い難い。そんな中でも藤原さんは「子どもたちが楽しみながら飛び込みに触れ、後に指導者になるようないい循環を生み出していきたい」と語る。選手たちも冬でも練習できる屋内練習施設の効果を感じており、松本君は「陸上でトレーニングを積むことでプールの練習でも失敗が少なくなった。練習の密度がすごく濃くなった」と話す。 本年度は市が市営プールの飛び板を3年ぶりに更新する方針で、関連予算が6月議会で可決された。クラブハウスのトランポリンも多くの協賛で整備することができた。「周囲のサポートも受けながら競技人口の拡大を図っていきたい」と藤原さん。クラブだけでなく、本県全体の底上げに尽力していく決意だ。
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