県内ニュース

世界初、再発抑える薬剤発見・山形大など 悪性脳腫瘍根治へ光

2012年07月20日 08:29
 山形大医学部と国立がん研究センター(東京都中央区)の共同研究チームは19日、悪性脳腫瘍「グリオブラストーマ」の再発抑制に効果のある薬剤を発見したと発表した。チームによると、脳内のがん細胞に作用して治療効果が確認されるのは世界初。外科手術、放射線など従来の治療法と組み合わせることで、治療が最も困難ながんとされる悪性脳腫瘍の根治療法の開発が期待される。

 今回の研究内容は19日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。山形市の同医学部で同日、嘉山孝正山形大学長特別補佐、山下英俊医学部長、研究チーム代表の北中千史同学部腫瘍分子医科学講座教授が記者会見した。

 北中教授によると、がん細胞は分裂を繰り返して腫瘍を形成する「がん幹細胞」と、腫瘍を形成する能力がない「がん細胞」に分類される。研究チームは「がん幹細胞」の分裂機能が細胞内分子「JNK」によって維持されていることを解明。「JNK」の活性を抑える薬剤の研究を進め、「SP600125」という既存薬剤にその効果があることを突き止めた。

 グリオブラストーマは1万人に1人の割合で発症。手術による摘出、放射線治療では、わずかに残る「がん幹細胞」が再発の原因となり、治療が困難とされる。今回発見した薬剤の効果で、「がん幹細胞」は分裂機能が抑制され「がん細胞」になるため、高い治療効果が期待できるという。

 脳内血管は血液能関門の働きで薬剤など異物の侵入を防ぐ機能があるが、「SP600125」はマウスによる実験で脳内の「がん幹細胞」に作用することも確認した。

 今後、臨床実験を経て実用化を進める方針で、嘉山学長特別補佐は「障害はあるが、早ければ5~7年で薬剤開発につながるだろう」と述べた。

 研究成果については、薬剤の新たな使用方法による特許などを申請する考えで、関連知財を管理運用する東京大学TLO(東京都文京区)と連携する。

関連記事

by weblio



文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大
ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【参院選の標語を募る】
     第23回参院選は7月4日公示、同21日投開票で行われることが固まりました。県選挙区に立候補を予定している陣営は選挙戦に既に走りだしています。山形新聞、山形放送は、投票総参加と明るく正しい選挙を呼び掛ける標語を募集します。
     ▽応募資格=県内在住者
     ▽作品=はがき1枚に1作品を記載。1人何枚でも可。住所、氏名、年齢、職業(学校名)、電話番号を明記
     ▽締め切り=6月24日(月)必着
     ▽発表=6月28日(金)の山形新聞紙上、山形放送のニュース
     ▽表彰=特選1点(賞金5万円と副賞)、入選若干(賞金2万円と副賞)
     ▽表彰式=7月1日(月)午後3時、山形メディアタワー
     ▽送り先=〒990―8550 山形市旅篭町2の5の12 山形メディアタワー 山形新聞、山形放送選挙標語係
  2. 【県縦断駅伝の写真提供します】
     山形新聞社は、第58回県縦断駅伝競走大会で、本社カメラマンと記者が撮影したレース写真をホームページ(HP)「やまがたニュースオンライン」に掲載し、有料で提供します。写真サイズは、キャビネ判から四つ切りまで4種類で価格は表の通り。山新ヨモーニャくらぶ会員は20%引きです。アドレスhttp://yamagata-np.jp/p-shop/
  3. 【やまがたの野鳥を聞く】
     インターネットと紙面が連動し、野鳥の鳴き声を文字と音で紹介する企画「やまがたの野鳥を聞く」。本紙の記事を読んで、ホームページにアクセスすると、県内に生息する鳥たちのさまざまな鳴き声を耳にすることができます。ログインはこちら。また、携帯・スマートフォンの有料ページにも同様のコンテンツがあります。携帯・スマートフォンサイトへのアクセス方法は、こちら
  4. 【山新おしどり金婚さん顕彰】
     山形新聞、山形放送はことしも「山新おしどり金婚さん」の顕彰事業を行います。結婚して50年になるご夫婦の人生を祝福し、お二人の名前を刻んだ盾(レリーフ)を贈ります。4月1日から申し込みを受け付けます。
    【対象】1963(昭和38)年に結婚されたご夫婦としますが、結婚50年を経過し、これまで顕彰を受けていないご夫婦も申し込みできます。
    【申し込み方法】証明書などは不要です。所定の用紙に必要事項を記入し、山形新聞の本社、支社、販売店、もしくは居住する市町村の老人クラブに提出してください。申込用紙も用意してあります。
    【受付期間】4月1日(月)から5月31日(金)まで。
    【顕彰】8月中旬の山形新聞紙面で紹介し、盾を市町村の敬老会や福祉のつどいなどの席上で贈呈するか、もしくは、販売店からのお届けとします。
    【盾】元国画会会員、元山形大名誉教授で彫刻家だった故染谷英五氏が制作したレリーフです。
    【問い合わせ】山形新聞社・おしどり金婚さん顕彰事務局023(622)5271。
    【個人情報の取り扱い】申し込みいただいたお客さまの個人情報は山形新聞社、該当エ
    リアの販売店および取扱業者で適正に管理し、盾の制作やお届け、山形新聞の業務案内に利用させていただきます。
  5. 【「私の主張」投稿】
     山形新聞は、「意見のページ」で募集している「私の主張」「若者の声・少年少女の声」について、ホームページ「やまがたニュースオンライン」から投稿できます。バナーをクリックし必要事項を記入し、ご意見をお寄せください。
  6. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  7. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  8. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  9. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  10. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から