県内ニュース本県の若者が被災地キャラバン 宮城・東松島市でボランティア活動
2012年07月29日 19:26
津波被害を受けた道路脇の花壇で草を取る参加者。背後には海が広がる=宮城県東松島市・宮戸島
(報道部・大坪千絵) 28日、東松島市に入ったバスが被害が大きかった野蒜地区に近づくと、車窓から見える様子が変わってきた。川のほとりには津波を受け、窓がない公民館が残り、木に引っ掛かったままの小屋がある。海岸付近では山積みのがれきを前に、重機が忙しく動いていた。 この日の活動場所は橋を隔てて野蒜地区に隣接する宮戸島。道路沿いにある花壇で除草や花の植栽をした。島にはビーチが点在し、例年なら海水浴客でにぎわう。民宿も徐々に再開しているが、人の姿はまだまばらだ。津波被害を受けた花壇を復活させ、「観光復興につなげたい」という思いがある。 一行は、被災地支援に取り組むNPO法人スマイルシード(仙台市)理事長の黄本富士子さんの指導を受けた。今年5月、スマイルシードが復旧に着手した時、植物は流され、土はカチカチだったという。重機を使って土を入れ替え、種をまくと、花が咲き始めた。 参加者は黙々と雑草を抜く。震災の数カ月前まで仙台市で働いていたという栗田大さん(27)=真室川町、会社員=は「申し訳ない気持ちがあった。まずは、ようやく活動ができたという思い」と振り返り、千葉経済大4年の堀江真澄さん(21)=尾花沢市出身=は「途絶えさせてはいけない。周囲にも広めたい」と話した。 29日は南陽市で瀧波社長の須藤清市さんを講師に、地域資源を生かした町づくりの一端に触れた。県内の7割を占める森林資源の活用を模索する須藤さんは、間伐材をまきとして使うほか、景観づくりのため、旅館の塀の一部にしている。 参加者は炎天下、まきを割り、塀に積み上げる作業に取り組んだ。作業を終え、佐藤由加里さん(25)=山形市、県職員=は「自分が住む地域でもできることがある。今回の活動をきっかけにしたい」。須藤さんは「住んでよし、訪れてよしの東北をつくるのがテーマ。住んでいる場所の力を信じてほしい」と語り掛けた。 キャラバンは県が主催し、被災地ボランティアと県内での地域づくり研修がセット。今後、置賜、村山、庄内各地域の若者を対象に活動が行われる。
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