県内ニュースクマ被害、犬で対抗 県特定鳥獣保護委提案
2012年08月03日 10:11
クマ被害の対策などを協議した県特定鳥獣保護管理検討委員会=山形市・県村山総合支庁
県みどり自然課よると、今年7月31日現在のクマの県内目撃件数は266件で、前年同期の96件の約2.8倍。過去5年間で最多だった10年の年間288件に迫る数となっている。玉手教授は「目撃件数は通常、秋に増加する。今年のような傾向は過去10年では例がなく、被害防止が大きな課題」と強調した。 東北芸術工科大の田口洋美教授は「従来のクマ対策は電気柵やわなの設置、捕獲など、出没後の対処で後手に回っていた。人里に近づけない抜本的な対策が必要」と指摘し、訓練された犬を地域内で放してクマを寄せ付けない「ベアー・ドッグ」の導入を提案した。 田口教授はさらに山形盆地でのクマの行動傾向を解説。山形市の長谷堂地区、西蔵王と千歳山を結ぶライン、双月町周辺の各山際に移動ルートが確認されたことを紹介し、「8~10月には市街地に出てくる可能性もある。特に馬見ケ崎川、須川沿いの地域は注意が必要」と指摘した。 会議では、2012年度のクマの捕獲上限数を230頭(11年度比1頭増)に設定することを了承。出没予防のため実施している春季捕獲で今年4~6月に73頭を捕獲したが、「予防効果は不明。個体数の保護の視点から対応を見直すべきだ」との意見もあった。
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