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県内景気、回復基調判断を継続 日銀月例「復興効果に期待」

2012年08月11日 15:57
 日銀山形事務所は10日、県内経済概況(月例)を発表した。県内景気について、「強い指標と弱い指標が交錯しているものの、全体としては引き続き緩やかな回復傾向」とし、16カ月連続で回復基調の判断を継続した。前回とほぼ同様の判断だが、「改善ペースが幾分スローダウンしている感がある」との表現を外し、ややトーンを上げた。

 先行きについては、「これまで好調を維持してきた新車販売が秋以降に減少する可能性がある一方、徐々に出てきた東日本大震災の復旧・復興工事が県内経済に波及し、生産、個人消費、雇用面などにプラスの影響を及ぼしていくことが期待される」としている。

 生産面は、5月の鉱工業生産指数(季節調整済み)が前月比1.7%減と、2カ月連続で低下した。一般機械や金属など11業種で上昇したものの、カメラ新製品関連の生産が一段落した精密機械や化学、輸送機械で大幅にダウン。ウエートの高い電子部品・デバイスでも半導体素子を中心に低下した。

 支出面は、7月の乗用車新車登録台数(軽を除く)が前年同期比40.7%増。エコカー補助金の駆け込み需要の盛り上がりや大手メーカーの新車投入効果などから依然として高い伸びを示している。

 6月の大型小売店売上高は、全店ベース、既存店ベースともに3カ月連続のマイナス。百貨店では気温が低かった影響などから衣料品を中止に雑貨、家庭用品などで前年を下回った他、スーパーは食料品、衣料品を中心に前年比マイナスとなった。7月以降も、クリアランスセールの後ずれや猛暑による来店客数の減少などで、衣料品や食料品が落ち込んでいる。

 民間設備投資関係では、6月の民間建築着工床面積が2カ月ぶりに再び減少に転じた一方、新設住宅着工戸数は、2カ月ぶりの前年比プラスとなった。

 公共投資関係は、7月の公共工事請負金額が学校の耐震補強工事の増加などを背景に3カ月連続で前年を上回った。

 分配面は、引き続き雇用関係はいいが、所得関係はマイナスが続いている。6月の有効求人倍率(パートを含む、季節調整済み)は0.92倍と14カ月ぶりに低下したものの、2007年6月以来の高い水準を維持している。5月の常用雇用指数は2カ月連続のプラス。一方、名目賃金指数は4カ月連続で前年比マイナスとなっている。

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