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集落離れても支える伝統 米沢で綱木獅子踊り

2012年08月12日 22:23
15日の奉納に向け練習に励む綱木獅子踊り保存会のメンバー=米沢市綱木・円照寺跡
15日の奉納に向け練習に励む綱木獅子踊り保存会のメンバー=米沢市綱木・円照寺跡
 米沢市の綱木集落で長年踊り継がれてきた「綱木獅子踊り」。居住者が減り限界集落となった故郷の伝統芸能を絶やすまいと、元住民たちが保存会メンバーとなり、踊りを継承している。今年も15日の奉納に向け、練習を重ねてきた。

 綱木川ダムの上流、市の南西部に位置し、かつては福島県会津地方と米沢市を結ぶ主要な集落だった。炭焼きや養蚕が盛んで、1935(昭和10)年には57戸、428人が住んでいた。しかし、進学や就職などで集落を離れる若者が増加し過疎化が進行。現在は5戸、7人のみが生活している。

 正確な起源は分かっていないが、言い伝えでは平家の残党が綱木に隠れ住み、平家の再興を祈るために獅子踊りをしたのが始まりとされている。保存会は60(昭和35)年ごろ、住民によって結成された。集落を離れる人は減らなかったが、市内南原地区などに移った住民が保存会メンバーになり、毎年8月の奉納に参加してきた。

 しかし近年、高齢化が進行。継承が危ぶまれ、担い手育成に乗り出した。5年ほど前、メンバーの子どもら集落に関係のある若者たちに声を掛けたところ、10人ほどが新たに加わった。踊りをほとんど知らない新メンバーのため、月1回練習を続けている。

 現在の保存会メンバーは約40人。中には山形市から通う夫婦もいる。大半が70~80代で、30代は3、4人。保存会の佐藤弘一会長(73)=同市李山=は「まずは40~50代がリーダーとなって頑張ってもらいたい」と期待している。

 綱木獅子踊りは五穀豊穣(ほうじょう)と先祖供養のため、毎年8月14~16日にかけて奉納されていたが、現在は15日だけになった。「関東肥挟(ひばさみ)踊り」「角田中村踊り」「十七下り」の3演目があり、笛、太鼓や歌に合わせ、それぞれ3匹の獅子が舞う。今年は15日午前10時半ごろから、集落内の円照寺跡地で奉納される。

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