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【高校野球】酒田南、逆転を信じて声の限り スタンド一体で選手後押し

2012年08月16日 14:32
奮闘するナインに声援を送り続けた酒田南高の応援団=兵庫県西宮市・甲子園球場
奮闘するナインに声援を送り続けた酒田南高の応援団=兵庫県西宮市・甲子園球場
 本県代表の酒田南が15日、甲子園に登場した。全国高校野球選手権大会第7日。明徳義塾(高知)に2-3で惜敗したものの、酒南は粘り強い戦いを展開。後半に追い上げて見せ場をつくった。スタンドや酒田市の学校では選手の頑張りを後押ししようと、生徒や卒業生らが熱く、声の限りに応援した。

 甲子園球場の三塁側アルプス席には酒南の野球部員、生徒、教職員、OB、関西県人会の会員など応援団400人超が駆けつけた。

 試合前、同校応援団長の3年土田誠君(18)は武者震いしていた。「自分も夢見ていた舞台。連れてきてくれた選手に感謝したい」と笑顔を見せ、“恩返し”の声援を誓った。梅木均副校長(56)は「県大会で苦しんだ分、重圧なく戦ってくれると思う」と期待を込めた。

 試合は初回に2点を先制され、酒南はなかなか安打が出ない。スタンドからは、重いムードを吹き飛ばそうとエールが飛んだ。「みんな雰囲気に圧倒されて動きが硬い。楽しんでほしい」とは、同校生徒有志でつくるチアリーダーの3年進藤千洸さん(17)。野球部3年の佐藤克明君(17)は「先頭打者が出てリズムをつくる酒南らしさを出してほしい」とベンチ入りできなかった部員みんなの気持ちを代弁した。

 スタンドがヒートアップしたのは7回裏の攻撃。5番会田隆一郎選手が左翼ポール際にソロ本塁打を放ち、割れんばかりの歓声に包まれた。8回に1点を奪って追い上げ、続く9回の攻撃。誰もが逆転を信じて声をからしたが、あと1点が遠かった。

 試合終了後、スタンドは堂々と戦った選手に対する温かな拍手とねぎらいの言葉で満ちた。会田選手の母幸子さん(39)は「かっこいい姿を見せてくれた」と大舞台で奮闘した息子に言葉を贈り、「調子が悪い時期もあったが、よく立ち直った」と涙ぐんだ。

“留守部隊”も熱いエール
酒田南高が8回に1点を返すと、生徒や教職員は跳び上がって喜んだ=酒田市・酒田南高
酒田南高が8回に1点を返すと、生徒や教職員は跳び上がって喜んだ=酒田市・酒田南高
 酒田市の酒田南高では、生徒と教職員約50人が集まり、講堂の大型スクリーンを通し、ナインの奮闘に熱いエールを送った。

 7回に本塁打で反撃した場面では、生徒や教職員たちは「わぁ-」「よし!」と跳び上がって大歓声。さらに8回に1点を返すと、メガホンを打ち鳴らしたり、ハイタッチをしたりして喜びを爆発させた。

 3年加藤由美さん(17)は涙を拭いながら「離されてしまっても何度も追いついて感動した」。3年白畑尚磨君(18)は「全国常連校相手にいい試合をしてくれた。かっこよかったと伝えたい」と最後まで粘りを見せた選手たちをたたえた。

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