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東根工高、「つや姫」創作料理で意匠権 出願から1年半「結果残せた」

2012年08月31日 12:03
県産米「つや姫」を使い、東根工業高が意匠権を取得した「ひとくちろ~る」
県産米「つや姫」を使い、東根工業高が意匠権を取得した「ひとくちろ~る」
 東根市の東根工業高(板垣巌校長)が、県産米「つや姫」を使って生徒が創作した料理「ひとくちろ~る」の意匠権を特許庁から取得した。意匠登録の出願から約1年半をかけての取得で、県教育委員会は「県内の公立高が意匠権を取得するのは今回が初めてではないか」と話している。

 ひとくちろ~るは2010年、製作発明部生活クリエイト班に所属していた当時の生活クリエイト科3年生3人が考案。ニンジン、インゲン、タケノコを山形牛で巻いて焼き、紅花をまぜたつや姫のご飯でくるんで一口サイズに仕上げた。「つや姫」ブランド化戦略実施本部の「うちの『つや姫』レシピコンクール」に出品し、11年1月に主食部門の最優秀賞に選ばれた。

 同校は、産業財産権に関する学習に役立てようと、10年12月に米飯製品として意匠登録を出願した。しかし、既に意匠登録された類似製品があるとし、特許庁は当初、登録を拒絶。具材や形状の違いなど独自性を主張する意見書を同校がさらに提出したところ、「米飯製品でなく、すしと認められる」との通知を受け、出願内容をすしに補正した結果、6月29日付で意匠権を取得することができた。

意匠登録証を囲み、笑顔を見せる(左から)海藤桜さん、太田あかねさん、高橋智美さん=東根市・東根工業高
意匠登録証を囲み、笑顔を見せる(左から)海藤桜さん、太田あかねさん、高橋智美さん=東根市・東根工業高
 生活クリエイト科の生徒が出願以来、意匠登録や料理の普及活動に毎年取り組んできた。中心的役割を担ったのは、ともに3年の太田あかねさん(17)、海藤桜さん(17)、高橋智美さん(18)の3人。同科は13年度限りで閉科となるため、太田さんは「時間がかかったが、結果を残せて良かった。既に卒業した先輩たちも喜んでくれると思う」と感慨深げ。高橋さんは「少しでも似ている点があると登録が認められない難しさを実感した」と語った。

 同校は今後、市内のイベントなどでひとくちろ~るを販売する予定。意匠権の利用料は設けない方針で、海藤さんは「興味を持った業者にぜひ商品化してほしい」と期待していた。

意匠権 形状、模様、色彩など物品のデザインに関する産業財産権。特許庁の審査を受けなければならず、拒絶理由が通知された場合は意見書によって反論を述べることができる。

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