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【モンテ】経営課題と展望(上) 大幅増の広告料収入

2016年01月06日 09:38
GK山岸範宏(手前)のユニホームの胸の位置には「アビームコンサルティング」。ユニホームのスポンサー料を含め、広告料収入が好調だった=天童市・NDソフトスタジアム山形
GK山岸範宏(手前)のユニホームの胸の位置には「アビームコンサルティング」。ユニホームのスポンサー料を含め、広告料収入が好調だった=天童市・NDソフトスタジアム山形
 サッカーJ2・モンテディオ山形は2016年、1年でのJ1復帰を目指し激戦に挑む。経営面では株式会社モンテディオ山形は15年度、4年ぶりのJ1復帰効果で広告料収入が大幅に伸び、黒字額は約6000万円となる見通しだ。売上高は20億円に迫る数字が見込まれる。15年度決算の発表は4月に控えるが、各収入や観客動員などをテーマに成果と課題を検証し、森谷俊雄社長へのインタビューを通して16年度の経営戦略を展望する。
(報道部・佐藤裕樹)

 「15年度の収益は大幅な改善が見込まれる。入場料収入は苦戦しているが、広告料収入は好調だ」

 昨年10月24日。J2降格が決まったアウェー神戸戦の直後、前社長の高橋節氏は降格の無念さを述べつつ、15年度の業績見通しに言及した。トップチーム運営2年目、2年連続の黒字が確実視される中での言葉だった。

 15年4月、運営1年目の決算が報告された。売上高は13億9900万円で、1100万円の黒字。天皇杯準優勝による強化費5千万円など雑収入はあったが、入場料収入の苦戦で3400万円の経常損失が出た。県総合運動公園の指定管理者だった「やまがたスポーツパーク」を吸収合併して得た特別利益4500万円で黒字となった。

地道な営業努力
 15年度の決算見込みは売上高が19億3400万円。14年度決算と比べ、5億3500万円増と大きく跳ね上がる。中でも好調なのが広告料収入。15年度は4億8700万円を見込み、14年度から2億1100万円増となりそう。地道な営業努力とJ1復帰効果で押し上げた。

 広告料収入アップの代表格は、ユニホームスポンサー変更に伴う増収。株式会社設立に関わった「アビームコンサルティング」(東京)の社名が新たに胸の位置に入り、この部分だけでスポンサー料は「つや姫」だった14年度の2倍近い約1億5千万円に拡大した。J1昇格で広告料の増額に協力した企業もあり、ユニホームの広告料だけで収入は前年度比で2倍以上の2億6千万円ほどを見込む。

 株式会社モンテディオ山形によると、ユニホーム以外でも52社・団体が総額約2400万円の広告料アップに協力した。県内外で新規開拓した企業は40件を数える。練習着の胸の位置にある「山形豚」は、新たに住商フーズ(東京)を獲得した一例だ。CM出演でも積極的な選手稼働が目立ち、GK山岸範宏は「平田牧場」(酒田市)、FW林陵平は寝具メーカー「アサギ」(山形市)に出演。スタジアムのバックスタンド席前にはフラッグ広告も新設し、露出意欲に応えた。

 企業会員数も堅調に伸びた。いずれも14年度比で、正会員は139口から184口、賛助会員は505口から638口に。この結果、会員収入は約2300万円の増収を見込む。ただ、村山地域に会員企業が偏る現状があり、西置賜など手薄な地域でどう増やせるかが課題のようだ。

 Jリーグのクラブライセンス制度では、参加条件として3期連続での赤字や債務超過でないことを盛り込んでいる。健全経営が絶対条件の中、柱となる広告料収入はまさに生命線。当然、収益は選手獲得の強化費にも反映される。15年度のチーム人件費はシーズン途中の補強も合わせて約5億4千万円で、14年度から約9千万円増という。J2降格で若干の下方修正は避けられそうにないが、クラブはできる限り前年度と同水準を維持したい考えだ。

売上高20億目標
 高橋氏は14年1月に示した中期事業計画で運営5年目に当たる18年度に売上高21億円を目標に掲げたが、15年度は同20億円に迫る成果を挙げた。15年12月に就いた森谷社長も中期的な売上高目標に、20億円という数字を思い描いている。J2に舞台を移す中、クラブはスポンサー離れを食い止めようと必死で、県内外での積極的な営業に加え大手企業の獲得が安定経営にとって重要となる。

 クラブ担当者は「(広告料が)たとえ安価でも支援を継続してもらうことが何よりも大事。企業・団体に広く支援してもらうため、自分たちは地域貢献活動をより展開しなくてはいけない」と強調する。地域密着の姿勢が、持続的な営業収入の確保にもつながると信じている。

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