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立体物に電子回路印刷できる装置開発 山形大が世界初

2016年01月13日 10:04
グラスの側面に形成された電子回路(山形大提供)
グラスの側面に形成された電子回路(山形大提供)
 山形大は12日、自動車の車載部品など3次元の立体物に電子回路を印刷できる装置の開発に世界で初めて成功したと発表した。平面状の基板にしか印刷できなかった従来の概念を覆した技法。今後、実装試験を行い、製品の軽量化や省スペース化につなげるとともに、新たな電子機器を創出したい考えだ。

 大場好弘山形大理事、時任静士(しずお)同大有機エレクトロニクス研究センター卓越研究教授らが都内の同大東京サテライトで記者会見を開いて説明した。

 印刷技術による回路の形成では、電気を通す銀の成分を含んだインキを基板に落としていくため、対象物が平面に限られていた。

 今回、時任教授らの研究グループは、あらゆる角度にインキを飛ばして電子回路を形成できるロボットを開発した。アームのような機械で、インキを吹き付ける速度も高精度化した。作業を確認できる観察カメラなどを搭載している。

3次元立体物の表面に回路を印刷できる装置(山形大提供)
3次元立体物の表面に回路を印刷できる装置(山形大提供)
 車載部品やガラスなど、さまざまな形状の立体物に回路を印刷できる。自動車であれば、電源供給や信号通信に用いられる機器への応用が考えられ、軽量化に結び付く可能性を秘めている。このほか従来、困難だった大型フィルムへの電子回路印刷を可能にした新装置の開発にも成功した。新装置では最大90センチ幅のフィルムに回路を印刷できる。

 山形大は、有機エレクトロニクス研究の実証実験施設「スマート未来ハウス」を米沢市にオープンさせており、これら技術を生かした快適で健康な生活の可能性を模索している。会見で大場理事は「今回の開発は未来の生活を変え得る技術。今後のものづくりに生かしていきたい」と話した。

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