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芸工大生の卒業制作「書き時計」、ネットで話題に

2016年02月08日 22:27
からくり人形と時計の構造を組み合わせ、重りで動く「書き時計」。右は制作者で東北芸術工科大4年の鈴木完吾さん=山形市・同大
からくり人形と時計の構造を組み合わせ、重りで動く「書き時計」。右は制作者で東北芸術工科大4年の鈴木完吾さん=山形市・同大
 東北芸術工科大(山形市)のデザイン工学部プロダクトデザイン学科4年生が卒業制作した「書き時計」が、9日から始まる同大の卒展を前に、インターネットを通じて大きな話題になっている。時計とからくり人形の構造を組み合わせた400を超える木製部品からなる作品は、重りで歯車が回り、1分ごとにボードに時刻を記す。
[動画付き記事 動画はコチラ]

 制作者は鈴木完吾(かんご)さん(22)=山形市飯田4丁目、宮城県蔵王町出身。昨年4月に「人間が字を書くのは簡単。機械にやらせたらどれだけ難しいか」「字を書いて時間を表現することで、今までとは違う時間の感じ方ができるのではないか」と考えたことが取り組むきっかけだった。

 「plotするclock(記す時計)」から「plock(プロック)」と名付けた。本体のサイズは縦58センチ、横60センチ、奥行き20センチ。大きく時計ユニットと筆記ユニットに分かれ、それぞれ重りで動く。二つのユニットは普段は切り離されているが、1分ごとに筆記ユニットのロックが解除され、アームが磁気ボードに24時間を1分ごとに示す。筆記アームは0から9までがプログラムされた「数字カム」の起伏をたどることで複数の数字を記す。作品は“未完成”だといい、歯車がスムーズに回るよう最終調整中。設計では、重りを一度巻き上げると2~3時間動く。

 昨年4月から8月まで筆記の構造の試作・検証を重ね、10月にかけ全体の設計図を製作。以降、設計図を基に合板から部品を糸のこぎりで切り出し、「日曜日以外は、毎朝8時から夜9時まで作業を続けた」(鈴木さん)。部品が407個と多く、木製のためゆがみが発生する点などに苦労したという。

 鈴木さんは今月7日午後4時ごろ「友人に自分の卒業制作を見せよう」と短文投稿サイト・ツイッターに書き時計の動画を掲載。すぐに多くの反応が寄せられ、8日午後11時時点でリツイート(転載)は13万4千件、「いいね」は16万5千件に上っている。

 予想以上の反響に驚きながら「卒業制作を通し『目標に向かって地道に頑張っていればいつか必ずできる』ということを学んだ」と語る鈴木さん。4月からは東京でCAD(コンピューター利用設計システム)エンジニアとして働く。

 東北芸術工科大の「卒業/修了研究・制作展」は9日から14日まで山形市の同大キャンパスで開かれる。鈴木さんの作品は体育館に展示されている。

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