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【高校サッカー】試合巧者、山形中央V 全国選手権県大会

2016年10月30日 10:37
〈山形中央―山形商〉前半28分、山中央の岩村豊が先制点を挙げ、チームメートと喜ぶ=天童市・NDソフトスタジアム山形
〈山形中央―山形商〉前半28分、山中央の岩村豊が先制点を挙げ、チームメートと喜ぶ=天童市・NDソフトスタジアム山形
 第95回全国高校サッカー選手権県大会(県サッカー協会、山形新聞、山形放送など主催)は最終日の29日、天童市のNDソフトスタジアム山形で決勝を行い、山形中央が山形商を2―1で下し、4年ぶり11回目の優勝を果たした。

 山中央は主導権を握った前半に2得点。28分、ドリブルで相手を引きつけたFW中川和彦が主将のMF岩村豊にパスを送り、岩村が豪快なミドルシュートを決めて先制した。11分後には中盤で相手のミスにつけ込んでショートカウンターを繰り出し、最後はFW八矢悠雅が蹴り込んで追加点を挙げた。山商は後半にリズムを取り戻し、同21分に縦パスで抜け出したFW吉田篤志がシュートを決めた。その後も攻勢を強めたが、山中央の辛抱強い守備に阻まれ、反撃は1点にとどまった。

 山中央は県代表として、12月30日に首都圏を会場に開幕する全国大会に出場する。

【評】山形中央は効果的なショートカウンターと安定した守備ブロックで流れを渡さなかった。セカンドボールに反応よく詰め、攻守の切り替えが速かった。前線の選手は流動的に位置を変え、長短のパスを織り交ぜて攻め込んだ。山形商は相手守備ラインの裏を狙い、2トップにボールを集めたが、決定的なパスは少なかった。

【ハイライト】前半に2得点、守備も安定
 攻守でぶれないスタイルを貫いた山形中央が、全国切符を手にした。高い攻撃力を持つ山形商に対し、前半2得点で流れをつかみ、連動したプレスは80分間保ち続けた。主将のMF岩村豊は「決勝は勝つことが最優先。仲間に勝利を届けられ、ほっとしている」。スタンドと一緒に喜びを爆発させた。

 立ち上がりは押し込まれたが、思い切りの良いミドルシュートが流れを呼び込んだ。前半28分、FW中川和彦が左から中央に折り返し、ボランチの岩村が「悪いリズムを打開したかった」と右足で合わせる。相手の寄せにも動じず、抑えの効いた低い弾道で左隅に突き刺した。同39分には、右からの低いクロスにFW八矢悠雅が反応し、右足で追加点を奪った。

 県高校総体、県U18リーグ1部で優勝した山中央。岩村が「勝ち癖がある」と表現する試合巧者ぶりが光った。守備では前線が相手のパスコースを限定し、中盤で激しく体を寄せる。高い位置でボールを奪い、反撃へと転じた。後半30分過ぎからは「不用意にボールを失わないため」(岩村)と、FW陣が敵陣深くでボールをキープ。練習を繰り返してきた巧みな連係で、相手が欲しかった時間をしたたかに使った。

 今大会で県内の高校主要大会3冠を達成。7月の全国総体では1回戦で涙をのんだが「成長の証は、勝ちきったきょうの試合結果」と渡辺憲雄監督。岩村は雪辱を期す全国の舞台を見据え「練習で1パーセントずつでも磨きをかけ、負けないというメンタルで臨みたい」。「1勝」という明確な目標に向け、静かな闘志を燃やした。

山形商、地力見せるも届かず
前半、山形商のFW進藤陸(中央)が相手と競りながらドリブルで攻め込む
前半、山形商のFW進藤陸(中央)が相手と競りながらドリブルで攻め込む
 「諦めるな」。0―2のハーフタイム、山形商のミーティングは活気に満ちていた。後半は縦の推進力を随所に見せ、山形中央を慌てさせた。川井博監督は「夏を越え一人一人が成長した」。20年ぶりの頂点には届かなかったが、決勝進出の地力は確かだった。

 FW進藤陸が「研究されている」と感じた前半は劣勢。後半、連動したプレスを続け、次第に相手守備の裏にボールが入ると風向きが変わった。同21分、味方の長い縦パスに反応したFW吉田篤志が1点を返す。赤と黒の縦じまのユニホームは勢いを取り戻し、速いタイミングのクロスや進藤のFKなどで何度もチャンスをつくった。しかし2点目を奪えぬまま終了のホイッスル。進藤は出し尽くしたようにピッチに倒れ込んだ。

 チームは6月の県高校総体で準々決勝敗退。「それぞれがやること、全員で勝ち抜くことを確認し合った。あそこから変わった」と進藤。この日もミスが失点につながったが、結束して立て直した。2年生の吉田は「一時的な悔しさで終わらず、こつこつと頑張る」。涙に暮れたロッカールームで言葉を絞り出した。

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