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世界市場見据え日本酒の新商品開発 鶴岡のWAKAZE、CFで資金調達

2016年11月26日 12:41
オーク樽を前に打ち合わせする稲川琢磨WAKAZE社長(右)と渡會俊仁渡會本店専務=鶴岡市・渡會本店
オーク樽を前に打ち合わせする稲川琢磨WAKAZE社長(右)と渡會俊仁渡會本店専務=鶴岡市・渡會本店
 日本酒を世界の酒に―。鶴岡市のベンチャー企業「WAKAZE(ワカゼ)」は、世界市場を見据えた日本酒の新商品開発を進めている。洋食に合う味わいと香りを引き出すため、地元酒蔵の協力を得て樽(たる)熟成させるのが特徴だ。インターネットで不特定多数の人から資金を得る「クラウドファンディング(CF)」を活用し、首都圏の若者を中心に高い支持を集めている。

 同社は今年1月に設立。稲川琢磨さん(28)が自己資金に加え、複数の企業経営者らの協力を得て起業した。和歌山県出身の稲川さんは慶応大理工学研究科修士課程を修了、パリに2年間留学した経歴を持つ。前職はボストンコンサルティンググループの東京事務所に勤務した。同市に直接、縁はなかったが母校が先端生命科学研究所を開設し、酒どころであることなどから興味を抱き、6月末に移住。拠点のオフィスをJR鶴岡駅前のマリカ西館に置いた。

 留学、社会人経験を通して知り合った多くの外国人と接する中で「日本酒は洋食に合いにくい」と感じてきた。洋食は一般的に和食に比べ油脂分が多く、量が多い。そうした特徴を踏まえ、濃いめの味と高い香りを持つ日本酒の開発に着目した。稲川さんは「ワイングラスで飲む日本酒がイメージ」と説明する。

 今回、CFで紹介するのが新商品「ORBIA(オルビア)」。ラテン語で「世界」と「和」の意味を組み合わせた造語。酸味に特化した「SOL(ソル)」と甘味が強い「LUNA(ルナ)」の2種類を用意。前者は肉料理、後者はフォアグラなどを使った料理と一緒に楽しむ食事を想定する。

 太陽を指すSOLは千葉県の酒蔵が赤ワインの樽を使って製造。一方、月をイメージするLUNAは地元鶴岡の渡會本店が、オーク樽を使って仕込む。水代わりに清酒で仕込む貴醸酒造りを用い、樽由来の甘い香りを帯びた濃密な味わいを生み出す。渡會俊仁専務兼杜氏(とうじ)は「これまで日本酒を飲まなかった人でも香りの良さを楽しんでもらえるのではないか」と期待する。

CFで資金調達
 CFは今月21日に申し込み受け付けを開始。各500ミリリットル入り2本セット(6千円)のほか、食材と組み合わせた商品などを用意した。目標額の100万円は開始2日目で早々と達成した。首都圏を中心に20~30代の参加が目立ち、引き続き受け付ける。来年3月中に商品を発送する。稲川さんは「今回は国内向けの商品だが、将来的には鶴岡から直接、世界に発信できるような事業に育てたい」と前を見据える。

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