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鶴岡出身のデザイナー・鈴木さん、世界が注目 古里と東京拠点、めざすはパリコレ

2017年01月11日 15:01
デザインした服を紹介する鈴木道子さん。独特のシルエットで海外からも注目を集めている=鶴岡市みどり町・門脇洋服店2号店内
デザインした服を紹介する鈴木道子さん。独特のシルエットで海外からも注目を集めている=鶴岡市みどり町・門脇洋服店2号店内
 夜を思わせるダークな色調と、左右非対称でゆったりとしたシルエット。鶴岡市みどり町の門脇洋服店2号店には、同市出身のデザイナー鈴木道子さん(37)=東京都=が手掛けるファッションブランド「Nocturne ♯22 In C Sharp Minor,Op.Posth.」(ノクターン#22 イン シー シャープ マイナー オプト ポッス)の服がずらりと並ぶ。東京と鶴岡を拠点に製作し、海外からも注目を集める。鈴木さんは「目標はパリ・コレクション。人を勇気づけられるような服を作り続けたい」と熱く語った。

 鈴木さんの母親の実家は、老舗の仕立屋「門脇洋服店」。祖父母らが洋服を作る姿を見て育ち、見よう見まねでかばんや服などを作るようになった。鶴岡北高から東京の文化服装学院に進学し、2000年に世界的なデザイナー山本耀司さんが設立した「ヨウジヤマモト」に入社。パタンナーとして働く一方、服のデザインを考案することもあり、26歳にして若者向けのブランド「Y,s Red Label」のデザイナーに抜てきされた。

 「誰も知らない(ショパンの)ノクターンの22番のような独創的な服を作りたい」と30歳で独立し、10年に自身のブランドを立ち上げた。山本さんの長男・雄司さんが経営と営業を担当し、百貨店などの期間限定ショップで販売。15年4月に門脇洋服店2号店内に鶴岡支店アトリエ、昨年1月に東京に初の旗艦店をオープンした。

「Nocturne ♯22 In C Sharp Minor,Op.Posth.」の鶴岡支店アトリエ。鈴木さんが手掛けた服や小物が並ぶ
「Nocturne ♯22 In C Sharp Minor,Op.Posth.」の鶴岡支店アトリエ。鈴木さんが手掛けた服や小物が並ぶ
 販路拡大を図ろうと、昨年2月から海外の展示会に参加。世界中のバイヤーが集まるニューヨークファッションウイークでは、独創的でありながら、年代や体形、性別を問わないデザインが人気を集め、異例の25店舗から注文を受けた。

 地元への思いも強い。鶴岡のアトリエでは3人を採用し、東京から型紙を送って指示。布の裁断から仕上げ、販売まで一貫して任せている。従業員の長谷川いづみさん(36)は「鶴岡で海外向けに服を作ることができるとは思わなかった。お客さんに直接魅力を伝えられ、やりがいを感じる」と話した。

 「何年も着られるよう素材やデザインにこだわっている。一点物も多く、老若男女におしゃれを楽しんでほしい」と鈴木さん。鶴岡産シルクや、鶴岡市のバイオベンチャー企業「Spiber(スパイバー)」の人工合成クモ糸に興味を示し、「鶴岡には素晴らしい素材がある。海外に打ち出し、一緒に地元を盛り上げていきたい」。若きデザイナーの挑戦は尽きない。

【メモ】門脇洋服店2号店の営業時間は午前9時半~午後6時で土日定休。ブランド品の価格は1万(Tシャツ)~10万円(コート)。1万円以下のアウトレット商品もある。問い合わせは0235(64)0695。

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