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長井の環状交差点、雪道ルポ 県内初の導入から約1カ月半

2017年01月11日 21:22
試験導入から約1カ月半が経過したラウンドアバウト。積雪で路面表示が見えなくなっている=長井市平山
試験導入から約1カ月半が経過したラウンドアバウト。積雪で路面表示が見えなくなっている=長井市平山
 県内初のラウンドアバウト(環状交差点)が長井市に試験導入され約1カ月半が経過した。実験場所は市道花作平山線と平泉線が交わる平山交差点で、例年80センチを超える積雪がある場所だ。冬場の通行は安全なのかどうか。本格的な降雪があった11日、現地を車で走行してみた。
(長井支社・岡部ソフィ満有子)
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 同日午後2時半ごろ。雪がはらはらと降り続ける中、安全運転で現地に向かった。100メートルほど手前で、道路脇に案内標識が現れた。青色の標識は目に付きやすく、「もうすぐ交差点だ」と気を引き締める。

 環道に差しかかる。赤と白のブロックを円状に並べた仮設の「中央島」に雪があまりなく、進行方向が記された矢印の看板もはっきり見えた。一方、午前中からの雪で路面は一部がシャーベット状態。路面の「ゆずれ」の道路表示は辛うじて見えるか見えないかで、場所によっては全て隠れている箇所もあった。徐行しながら交差点に入り、ブレーキを踏みながらハンドルを動かす。道路が凍っていないからか、スピードが遅ければ不安はなかった。

 何度か交差点を通行する。途中、大型のトラックが環道に入ってきた。少し緊張し、ハンドルを握る手に力が入る。後方を走るトラックにも気を配りながら、ぐるりと半回転。環道を出る際には忘れず「左」のウィンカーを出す。何事もなく交差点を抜け、思わずほっと一息ついた。

 通行時の原則は(1)右回り(時計回り)(2)環道優先(3)出るときに左折の合図-の3点。事前取材で頭に入っていたものの、通行中にトラックが入ってきたり、雪で前方が見づらかったりすると焦りが出た。また、4カ所の出口の間隔が狭いため、ウィンカーを出すタイミングが計りづらかった。

 市建設課によると、他の市道同様、積雪が市の除雪基準(15センチ)に達した場合に除雪車が出るほか、月から金曜の朝に現地をパトロールし、中央島や矢印の標識が雪に覆われていないか確認しているという。また、交差点付近には融雪剤を常備している。

 長井警察署によると、試験導入初日の昨年11月27日から現在まで導入箇所での事故発生の届け出はないという。しかし冬場は、路面表示や案内標識が見えにくくなる心配があると指摘する。また、通行に不慣れなドライバーの場合は事故の危険性も増す。同署の花輪健一交通課長は「他車両が通行している場合はその動きをよく見て、十分に徐行して運転してほしい」と話した。

 今回は積雪が少なく、行き交うドライバーも慣れた様子で運転している印象だった。一方、雪で路面表示が完全に見えず、視界が悪かったことも事実。初めての通行の場合、その危険性が高まると感じた。県内では今後数日、天候の悪化が見込まれる。大雪や吹雪になった場合、本当に標識は見えるのか。行政側の適切な対応とともに、ドライバーにも交通ルール順守の心掛けが求められる。

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