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不安解消、高まる信頼 山形大病院、入院時の総合窓口が好評

2017年01月12日 10:23
専任の看護師がiPad(アイパッド)を使い、病棟の様子などを説明する=山形市・山形大医学部付属病院
専任の看護師がiPad(アイパッド)を使い、病棟の様子などを説明する=山形市・山形大医学部付属病院
 山形大医学部付属病院(山形市、根本建二病院長)が院内に設置し、患者らが入院手続きを行う際に一元的に対応する総合窓口「医療コンシェルジュステーション」が開設から3年目を迎え、過去2年間で2万5千人以上が利用するなど活動が浸透している。手術や入院後の生活に関する悩みの解消も図られており、患者と医療スタッフとの信頼関係の構築に結び付いている。

 ステーションは2015年1月、正面玄関から入った外来待合ホール付近に開設。専任の看護師6人と事務担当者2人を常時配置し、患者に安心感を持ってもらうため、個室で個別に対応している。同病院によると、国立大学病院でこうした窓口の設置は初めてだという。

 面談や入院に必要な書類の作成、薬の服用状況などを確認するとともに、患者の手術や入院後の生活に関する不安を取り除く。また、患者や家族への入院手続きなどの説明を一本化するなどし、簡素化を図っている。専任の看護師は、複数の診療科に従事した経験豊かな職員が担当。患者が医師から「がん」などと告知された際は冷静さを失うケースがあり、看護師は患者に寄り添って症状などを再確認する。患者が介護や育児に携わっている場合は、入院後の家族の生活に関する相談にも応じている。

 利用実績は15年が1万1096人、16年は1万4469人。累計では2万5565人を数え、月に約1200人が利用している。

 斉藤律子看護部長によると、昨年の患者へのアンケート(有効回答83人)で「満足」「やや満足」が計83%に上った。入院患者を扱う看護師への聞き取り(同373人)では、病棟業務の負担軽減が図られたかとの問いに「とても思う」「まあまあ思う」が計43.1%だった。斉藤部長は「実際に業務時間の短縮化は進んだが、これからは診療科の特性に応じた病歴聴取など、より柔軟な対応が必要になる」と話す。

 山形大医学部の嘉山孝正参与は「患者さんと医療側とが情報共有を図り、双方向性の信頼関係を築くことができている。それが患者の安心感につながっている」と成果を挙げ、「患者の負担を軽くするため相談時間の短縮化や、相手側の要求だけを受ける仕組みも検討したい」などと語る。

 同病院は、ステーションの活動を広く周知するため新たに動画を作成し、ホームページで紹介している。

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