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飯豊に200メガソーラー計画 民間開発、山林620ヘクタール

2017年03月15日 08:14
 飯豊町の民有林に、東北最大規模となる出力200メガ(20万キロ)ワットのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設する計画が浮上していることが14日分かった。民間企業による計画で、計画エリアは約620ヘクタール(東京ドーム約130個分)。2020年の売電開始を目指している。

 関係者の話を総合すると、計画地は町北部に位置し、小国との町境付近にある同町小白川の民有林。約4.5キロ四方のエリアにまたがり、一部保安林が含まれている。事業を計画している企業は地権者と売買契約を済ませ、経済産業省から事業認定を受けたという。

 同社の担当者は「全ての土地を使うわけではなく、できるだけ伐採面積を少なくするよう努める。全体の3分の1程度になるのではないか」とし「まだ全体設計を詰めている段階。町などとの協議に向け準備を進めている」と述べた。

 同社などによると、企業は太陽光発電事業を中心に設計や部材供給、施工までを手掛け、国内外で事業を展開している。同社を核にゼネコンや地元企業などを組み入れて事業を進める計画という。

町長「協力は困難」業者「環境に配慮」
 計画地となっている飯豊町小白川の民有林は、土砂災害警戒区域や県水資源保全条例の指定地域など開発抑止区域内にあり、ブナなどの自然林が残る。後藤幸平町長は「大規模な自然破壊につながりかねず、町として事業に協力することは困難。県に働き掛け、連携して反対していく」と語る。

 町は2008年にNPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟。日本の農山村の景観や環境、文化を守る活動に取り組んできた。さらに災害を誘発する森林乱伐の防止を目的とした「町自然環境と再生可能エネルギー関連事業との調和に関する条例」の制定に向け数年前から準備。今月3日の町議会定例会本会議で全会一致で可決された。

 同条例では、出力500キロワット以上の太陽光発電事業などを対象に町への届け出や同意を得ることを義務付けている。抑止区域内にかかる場合は事業に同意しない制限条項も設定。後藤町長は現時点で事業者からの打診はないとする一方、「生態系を乱すような開発は容認できない」と話している。

 同社担当者は「町や県、地元に大歓迎していただく事業にするために全面的に意向をくんだ形で事業を進めていく」と強調。「水源地になるような場所には手を入れず、災害を誘発するような開発にならないよう最大限配慮していく」とし、近く町側に出向き丁寧に説明していくとした。

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