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“藻場”生育順調、集う魚 酒田港大浜海岸、2者が造成実験

2017年03月19日 13:30
アミノ酸を供給するコンクリートを使った藻場では、藻が順調に生育している=2017年1月26日
アミノ酸を供給するコンクリートを使った藻場では、藻が順調に生育している=2017年1月26日
 酒田港大浜海岸(酒田市)で2015年5月から行われてきた、藻場造成による生物多様性創出の実験で、藻の生育が順調に進み、マダイやメバルの稚魚などの生息が確認されている。国土交通省酒田港湾事務所の呼び掛けで初めて実施した実験。2年目となる16年度は1年目に人工的に沈設した藻の第2世代が生育し、魚の餌になるヨコエビなども確認された。

 同事務所は、砂地の酒田港で多様な生物がすめる環境を創出する方策の一つとして藻場造成の実証実験を計画し、応募した2者が実験に取り組んでいる。2者は(1)地元の火力発電所から排出される石炭灰で作った石炭灰リサイクル材(FRC)ブロックを使う酒井鈴木工業(酒田市)(2)藻の成長を促すアミノ酸を長期間にわたって供給するコンクリートを使う林建設工業(酒田市)、日建工学(東京都)、セカンドリーフ(酒田市)。

 いずれも、ハタハタの産卵場や食用になるアカモクなどの藻を取り付けた上で15年5月、水深3メートルほどの海岸に沈設した。藻の生育は最長で4メートルと順調で、2年目は第2世代の藻のほか、ほかの種類の藻の自生が見られた。

 また、(1)では、魚の餌になるヨコエビやヨツハモガニなど小さな生物とイシダイやメバルの幼魚、カサゴ、二枚貝、ナマコなどの生息が確認された。同じ場所で加茂水産高(鶴岡市)の生徒も、プラスチックバンドを使った海藻の培養実験を行った。

 (2)では、クロダイやマダイ、イシダイの稚魚が見られたほか、酒田光陵高の生徒が海岸の測量調査を、加茂水産高が水中生物調査を、鶴岡工業高等専門学校が漂着ごみ調査を実施。結果を共有し、地形が生物の生息やごみの漂着にどう影響するか検討するという。

 双方の藻場は、魚類が産卵場、保育場、餌場などとして集まる機能を果たしているほか、地元高校生らの学びの場にもなっている。

 酒田港湾事務所は「17年度も引き続き経過を観察する。同時に地域との連携や環境教育の場としての活用の可能性を実証していく」と話した。

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