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モンテ、6戦ぶり勝利 阪野、技あり決勝弾

2017年04月11日 11:06
〈山形―大分〉後半40分、FW阪野豊史(11)が勝ち越しシュートを決め今季ホーム初勝利を呼び込む=天童市・NDソフトスタジアム山形
〈山形―大分〉後半40分、FW阪野豊史(11)が勝ち越しシュートを決め今季ホーム初勝利を呼び込む=天童市・NDソフトスタジアム山形
 サッカーJ2は第7節最終日の9日、各地で3試合を行った。モンテディオ山形は天童市のNDソフトスタジアム山形で大分と対戦し、3―2で競り勝ち、6試合ぶりの勝利を挙げた。通算成績は2勝4分け1敗で、勝ち点は10。順位は前節の13位から10位に浮上した。

 山形は前半4分、相手がクリアミスしたボールをMF瀬沼優司が左足で蹴り込み、第3節以来となる得点で先制した。その後もペースを握り、同42分にMF鈴木雄斗が相手ペナルティーエリア内で倒されて得たPKを決め、追加点を奪った。後半は守備の時間が長くなり、12分にミドルシュートを決められ、5分後に右サイドを突破され同点に追い付かれた。しかし同40分、途中出場のMF風間宏希の左クロスからFW阪野豊史が右足ボレーで決勝点を奪い、接戦を制した。

 このほか、湘南は菊地の2得点などで東京Vを3―2で下し、勝ち点を16として2位に浮上した。前節首位の東京Vは3位に後退。得失点差で名古屋が首位となった。

 山形は第8節の15日、NDソフトスタジアム山形で東京Vと戦う。

 【評】山形が劣勢の後半、しぶとく勝ち越した。2点のリードを追い付かれ、さらに決定的なピンチも招いたが耐え、FW阪野が決勝ゴールを決めた。前半はボールを保持し、前線へのくさびの縦パスや守備選手のオーバーラップが効果的だった。風下となった後半は相手にロングボールのこぼれ球を拾われ、中盤で奪われてカウンターを食らう場面が多かった。

【青炎】同点の後半40分、新エースの力
 相手ペナルティーエリア内、ゴールは正面。GKに背を向けて受けたクロスを胸トラップで浮かせ、反転しながら右足を振り抜いた時点で勝負あり。いつ勝ち越し点を許してもおかしくない流れの中、FW阪野豊史の一撃がスタジアムの空気を一変させた。「ホームで勝てず点も取れていなかった。試合展開も含め、いろいろうれしかった」。はにかみながら余韻に浸った。

 開幕戦で勝って以降、勝ちに見放されていた。この日も前半に2点を先行しながら後半に追い付かれ、MF中村駿は「また勝てないのか」と不安に駆られていた。勢いを増した相手に球際で競り負け、前を向けない。奪われてからの逆襲でピンチを招いた。山形ゴールを割る寸前のボールを辛くもクリアする場面もあった。

 決勝点はそんな苦しい展開で生まれた。阪野は今季、第2節で初得点を挙げたものの、最近の試合では前線で孤立するシーンが目立った。それでも「チームと自分を信じて」と、気持ちは落とさなかった。短い時間でボールをゴールに飛ばす練習を反復した。明大やJ1浦和、J2愛媛時代にゴールを奪った好相性のスタジアム。6試合ぶりの白星と、今季ホーム初勝利を引き寄せる殊勲弾をたたき込んだ。

 「得点だけ考えたプレーは好きじゃない」。仕事はゴール以外の部分でも。何度もDFを背負ってボールを収め、2点目につながったMF鈴木雄斗へのパスも巧みだった。守っては先制点のMF瀬沼優司と共に長い距離を走ってプレスを敢行。試合終了の瞬間、ピッチに倒れ込んだ。フル回転した脚は、つる寸前だった。

 阪野は場内インタビューに「最高です。次につなげたい」と応えた。“無駄走り”もいとわない献身的な働きと、ここぞの高い決定力―。山形の新エースの実力を、ホームのサポーターに鮮明に印象付けた。

前半、DF茂木力也が攻め込む
前半、DF茂木力也が攻め込む
DF茂木が躍動、2得点絡む
 ○…センターバック(CB)の右を担ったDF茂木力也が、積極的な攻め上がりと鋭いパスで2得点に絡んだ。「練習でも高い位置でのプレーを意識していた。(2点目につながった)くさびのパスは前から狙っていたが、やっと入れることができた」と満足げに振り返った。

 前半4分、右サイドから送った低く速いクロスは、相手のクリアミスを誘発し、MF瀬沼優司の先制点につながった。同42分の2点目を呼び込んだ攻めの崩しでは、FW阪野豊史に矢のような縦パスを供給した。ゴールライン際まで攻め上がる場面もあり「J1の試合でもCBの選手がクロスを上げている。自分もオーバーラップを狙っていた」。20歳の若武者は、次戦でのさらなるパフォーマンス向上を誓っていた。

非常に成長が見えた
 木山隆之(たかし)監督の話 消化不良の試合が続いていたが、何とか取れた。非常に成長が見えた。狙った攻撃は随分出せたし、チャンスは確実に増えた。リードすると少し守備の厳しさがなくなる部分がある。目の前の試合を戦いながら、レベルを上げ続けていきたい。

モンテ選手ひと言
 ▽MF瀬沼優司(先制ゴール) こぼれたボールを流し込んだ。練習通り。後半は気持ちのどこかで引いてしまった。

 ▽MF中村駿 引き分けだったらムードが下向きになっていた。勝てていい流れになる。個人の出来はまだまだ。もっと練習からボールをつなぎたい。

 ▽FW阪野豊史 前半は、みんなのチャレンジする気持ちが集まっていい展開になった。後半に失点した後の悪い流れも、メンタル面が理由だと思う。

 ▽DF菅沼駿哉 後半はFWとボランチの距離が遠くなり、バランスが悪かった。2―0で終われる試合を目指さないと。

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