県内ニュース

横断者妨害「停車は車側の義務」 県内16年の摘発1250件

2017年05月14日 10:04
横断歩行者の保護意識が低い本県。七日町大通りでは、近くの信号が赤に変わるまで、次々と車が横断歩道を通過した=山形市七日町1丁目
横断歩行者の保護意識が低い本県。七日町大通りでは、近くの信号が赤に変わるまで、次々と車が横断歩道を通過した=山形市七日町1丁目
 横断歩道を歩行者が渡ろうとしている状況で車を停止しない「横断歩行者妨害」の2016年の摘発件数は1250件で、過去5年間で2倍以上に増えていることが、県警への取材で分かった。それを裏付けるように、県内3カ所で大型連休前後、繁華街にある横断歩道を観察すると、渡ろうとしている人がいても素通りする車が目立った。歩行者からは「身を乗り出してアピールしないと車は止まらない。車社会なので、歩く人の気持ちが分からないのでは」と意識の低さを嘆く声が聞かれた。

 道交法で横断歩行者妨害は、違反点数2点、反則金9千円(普通車)と定められている。

 県内で道路横断中に歩行者がはねられた事故件数は、近年300件前後で推移。このうち横断歩道での発生が約半数を占める。道路横断中の死亡事故は12~16年に4~11件発生。この現状を踏まえ、県警が重点的に取り締まっていることも、摘発件数増の一因だ。しかしながら、横断歩道で止まらない県民性がうかがえることも、増加の背景であるといえる。

山形、米沢、鶴岡、渡れない歩行者
 山形市の七日町大通りは連休終盤の6日午後、買い物客でにぎわった。信号機がない横断歩道で、反対側に渡ろうと子ども連れやお年寄りが合わせて10人ほど待っていた。その姿はドライバーの視野に確実に入っていたはずだが、20台以上の車が止まる気配もなく通り過ぎた。約1分経過して数十メートル手前の信号が赤になり、車の流れが途切れて初めて、人々は足早に渡った。1時間ほど見ていたが、車列の1台目で止まった車はなかった。

 東根市の主婦(63)は「車が止まるとは思ってない」と諦めた様子。「歩くとマナーの悪さに改めて気付く。自分が運転するときも気を付けたい」と話した。

 大型店舗が立ち並ぶ米沢市徳町の国道121号にある横断歩道では平日の朝、男性会社員(38)=茨城県=が、渡るまで約3分間待たされていた。男性は首をかしげ、「(ドライバーが)あえて歩行者と目を合わせないようにしていると感じた」。JR鶴岡駅に近い鶴岡市大宝寺町の横断歩道で平日夕、1分以上待たされていたのは宮城県から出張中の男性(53)。約20台が通過し、流れが途切れると小走りに渡り「歩行者が優先と教習所で習ったはずだが…」とあきれた様子だった。

 日本自動車連盟(JAF)の調査によると、信号機のない交差点における歩行者保護について、本県のドライバーで「知っており、行動に移している」と答えたのは66.5%。全国平均70.7%を下回った。

 県警は「歩行者保護はマナーではなく義務。意識付けを徹底していきたい」としている。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

週1回配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2017年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2017年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から