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来月9日に北ミサイル備え避難訓練 県内初、酒田で

2017年05月17日 12:28
 北朝鮮による弾道ミサイル発射に備え、県は16日、酒田市西荒瀬地区で来月9日、住民参加型の避難訓練を実施することを明らかにした。同様の訓練は秋田県男鹿市でも今年3月に行われ、訓練決定は全国で2例目。ミサイルへの備えは、未経験の部分が多く、訓練による効果は不透明な部分もあるが、秋田県の担当者は「有事への住民の意識向上につながった」と成果を指摘している。

 実際に日本の領海、領土を狙ったミサイルが発射された場合は、発射情報をキャッチ後、首相官邸や総務省消防庁は即座に、緊急情報を発する全国瞬時警報システム(Jアラート)や文字情報による連絡網のEm―Net(エムネット)で自治体などに一報を送る。住民には自治体などから即時、防災行政無線によるスピーカーでの広報や、個人の携帯電話への緊急速報メールで伝えられる。

 酒田市で行う訓練は、200人規模で、県と内閣官房、総務省消防庁、同市の共催で行う。実施時間や具体的な参加者、想定状況などは現在、調整中。防災行政無線のスピーカー、メールなどによる情報伝達と、政府が示している指針に基づき、住民が頑丈な建物に避難するまでの対応も実際に確認する予定だ。

 北朝鮮は昨年度16回28発、本年度は16日までに4回4発の弾道ミサイルを発射している。昨年度は日本の排他的経済水域(EEZ)に3回落下。昨年8月3日と、今年3月6日には秋田県沖に、9月5日は北海道沖に落ちている。秋田県は8月の発射以降、住民参加型の訓練に向け国と準備を進めた。3月の発射後の同17日、秋田県沖の領海に落下することを想定し、男鹿市で住民約110人による避難訓練を全国で初めて実施。発射想定時間から約7分で避難が完了したという。これを受け、本県でも訓練実施を検討してきた。

 「津波は地震の揺れなど、体感的に危機感を共有できるが、ミサイルの場合そうはいかない。時間的猶予もずっと短い」。先に訓練を行った秋田県総合防災課の担当者は課題をこう指摘する。政府は地下や頑丈な建物への避難を指示しているが、どの地域にも地下街や条件を満たす建物があるわけではない。一方、「訓練で県民の意識を一定程度は高めることができた。災害とは異なる有事に、どうすればいいかを考えるきっかけになったことは大きい」と成果も語った。

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