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県、はしか終息宣言 4週間新患なし、感染者は計60人

2017年05月18日 08:33
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 県内で7年ぶりに発症が確認されたはしか(麻しん)について、県は17日、国立感染症研究所のガイドラインに照らして流行が終息したと判断し、発表した。3月9日に初発患者を公表して以降、一連の感染者は計60人。ガイドラインでは最後の発生から4週間、新たな患者が出ない場合に終息を判断するとしており、17日で4週間が経過した。

 県薬務・感染症対策室によると、初発患者の横浜市在住の20代男性は2月下旬にインドネシアのバリ島に渡航、帰国後に自動車教習所に通うために置賜地域を訪れ、その後罹患(りかん)が判明した。教習所やこの男性が宿泊した施設関係者らに感染が拡大したが、60人目の東置賜郡の40代女性が4月18日に発症したのを最後に、新たな発症者は確認されていない。

 県健康福祉部は「調査派遣を受けた国立感染症研究所が感染経路などの分析を進めている。客観的な調査結果を踏まえながら、今回の対応について検証する」としている。インバウンド(海外からの旅行)を含めた交流の活発化を見据え、危機管理などの面で今後の感染症対策に生かしていく考えだ。

 県衛生研究所の水田克巳所長は、終息判断を受け、「感染力が強いことを改めて感じた」と話す。第1期(生後12~24カ月)、第2期(5歳以上7歳未満)におけるワクチンの定期接種を挙げながら、「日頃の対策としては、2回のワクチン接種の徹底に尽きると思う」と強調した。

施設公表「基準明確化を」―風評被害遭った長井のホテル
 初発患者の男性が宿泊した長井市のタスパークホテルは、深刻な風評被害に見舞われた。総支配人の塚田弘一長井商工会議所専務理事は「終息宣言にホッとしている」とする一方、「県には施設名の公表基準を明確化するとともに、不安を助長しないような対応を望みたい」と話した。

 3月24日、県が施設名を公表して以降、宿泊や宴会の予約キャンセルが相次いだ。ホテル側によると、長井市が4月18日、独自に終息判断を出してからは収まったものの、被害推定額は計800万円を超える。

 現実的に風評被害の線引きは難しいが、「はしかは、インフルエンザと同じ5類感染症。インフルなら施設名を公表するだろうか」と塚田専務理事。4月11日には、はしかの発生に伴う風評被害の補てんなどに関して県に要請書を提出した。「同様の被害は全国どこでも起こり得る。補償制度の創設などを検討してほしい」と訴えた。

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