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異色コンビ、交流人口増へ奮闘 農業体験、SNSでも情報発信・高畠

2017年06月06日 10:10
首都圏からの参加者と共に笑顔で田植えを行う猪野国雄さん(右から2人目)と大越賢治さん(真ん中奥)=5月27日、高畠町馬頭
首都圏からの参加者と共に笑顔で田植えを行う猪野国雄さん(右から2人目)と大越賢治さん(真ん中奥)=5月27日、高畠町馬頭
 山に囲まれ美しい水田が広がる高畠町馬頭に、農業体験を通じて首都圏から人を呼び込もうと奮闘する異色のコンビがいる。地元の農業猪野国雄さん(50)と、東京都でITコンサルタント会社を経営する大越賢治さん(41)だ。先月末も町のふるさと納税返礼品として首都圏の寄付者と一緒に田植えを行うなど、県外からの農業体験者は年々増加。2人の取り組みが地域に活力を生み出している。

 有機米栽培に取り組む猪野さんは2012年、東京都で開かれた異業種交流会に参加。会場に居合わせた大越さんと意気投合して酒を酌み交わした。「保守的な考え方では地域は衰退する一方だ。外の人と交流しないといけない」。農家の高齢化に伴い、耕作放棄地が増える地元を思うと言葉に熱がこもった。

 この人を何とか応援したい―。大越さんはその年の秋と翌春、猪野さんの田んぼで田植えと稲刈りを体験。草の匂い、泥の感触、新緑や黄金色の景色を全身で味わった。「都会では絶対にできない。魅力を伝えれば人はやって来る」。農業体験を紹介するホームページを作成し、SNS(会員制交流サイト)も活用して情報発信を始めた。

 13年に始めた当初は数人だった参加者は、今では年間約100人に増えた。無料で受け入れている猪野さんは「馬頭のファンになってもらいたいから」と労力を惜しまない。先月27、28日に行った田植えには、ふるさと納税寄付者3人を含め14人が参加。泥の感触を楽しみながら手植えを行った会社員福永詩文(しふみ)さん(30)=東京都文京区=は「澄んだ空気が気持ちいい」と笑顔。会社員佐藤絵里さん(30)=同世田谷区=は「手際よく植える農家の技に驚いた」と感心していた。

 「町のあちこちで人を呼ぶ仕掛けが始まることに期待したい」と猪野さん。「連携してツアーを行えばもっと面白くなる」と夢を語る。大越さんも「企業や学校の研修旅行を誘致したい」と話す。志を抱く2人の挑戦は今後も続く。

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