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安全装置搭載車、衝突回避頼もしく 県内初の体験試乗会・本紙記者ルポ

2017年07月07日 12:00
サポカーSの性能を記者が体験。壁にぶつかる寸前で自動ブレーキが作動し、急停止した=天童市・県総合交通安全センター
サポカーSの性能を記者が体験。壁にぶつかる寸前で自動ブレーキが作動し、急停止した=天童市・県総合交通安全センター
 高齢ドライバーのアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故が県内でも後を絶たない。国は安全装置を搭載した車両の普及に取り組んでいる。県内初の体験試乗会が6日、天童市の県総合交通安全センターで開かれたが、実際のアクシデントで安全装置はどう機能するのだろうか―。記者も同乗して効果を体験した。踏み間違えで急発進し、パニックになっても止まってくれる頼もしさを実感する一方、新車購入などの負担を考えると、二の足を踏む人もいるのではと感じた。 (報道部・坂元かおり)

 県警によると、県内で昨年発生したアクセルとブレーキの踏み間違いが原因の人身事故のうち、高齢者が約4割を占めた。対策として国は、自動ブレーキと、ペダル踏み間違い時の加速抑制装置を搭載した車「セーフティ・サポートカーS」(略称サポカーS)の普及に取り組んでいる。

 試乗会は日本自動車販売協会連合会県支部が県警の要請で開催。記者も専属ドライバーが運転するサポカーSの助手席に同乗し、誤操作の事例再現に臨んだ。

 コンビニへ買い物に来た2人。壁(実際はダミーの障害物)の前に前向きで駐車した。買い物を終えて出ようと、ギアをバックに入れた―つもりが、誤って前進のドライブモードに。運転手は気付かずに強くアクセルを踏み込む。当然、前方へ急発進。車止めに乗り上げたが、車の前部に装備したレーダーと単眼カメラが壁を検知し、加速抑制装置が作動、速度が落ちた。ダッシュボード上のディスプレーには「ブレーキ!」と赤い表示が点灯。「ピピピ」という警報ブザーが車内に鳴り響く。パニックになった運転手はブレーキを踏めず、そのまま強くアクセルを踏んだ―。

 「壁にぶつかる!」。覚悟したその時、寸前で自動的にブレーキがかかった。急停止に体が前のめりになったが、衝突は回避した。

 事例再現を通して効果を目の当たりにしたが、試乗会に参加した他の高齢ドライバーからは「(サポカーSに)乗ってみたいものの、年金生活をしているので、購入するお金がない」との声も聞かれた。国土交通省は、サポカーSを対象とした補助金について「現時点で考えていない」と回答する。一方で、愛知県豊田市は、購入に約3万円の補助金を交付する独自の取り組みをしている。

 警察庁は先進安全技術を備えた車に限り運転できる「限定免許」を導入する方針を決めており、県警もサポカーSの存在を周知していく方針。こうした機能は高価な車種に搭載されるケースが多い。すでに軽自動車にも装備されているが、より多くの車種に広げることも、普及を後押しするのではないだろうか。

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