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山形中央・青野朱、ぐんぐんと充実V 南東北IH・女子200

2017年08月02日 09:42
〈陸上女子200メートル決勝〉23秒98の自己ベストで優勝した青野朱李(山形中央)=天童市・NDソフトスタジアム山形
〈陸上女子200メートル決勝〉23秒98の自己ベストで優勝した青野朱李(山形中央)=天童市・NDソフトスタジアム山形
 全国高校総体夏季大会「南東北インターハイ」は第5日の1日、山形、宮城、福島の各県で競技を行った。県勢は陸上女子200メートルで青野朱李(山形中央)が県記録に0秒01と迫る23秒98をマークし、初の栄冠をつかんだ。同種目で県勢が優勝するのは、1968(昭和43)年の池田明子(酒田西)以来、49年ぶり。今大会の県勢の優勝は三つ目。

 陸上では他に男子200メートルの斎藤諒平(九里学園)が21秒15で3位、同三段跳びの松田基(山形中央)が15メートル08で5位だった。弓道の女子個人では奥山舞(鶴岡中央)が8位に入った。

 レスリングは男子個人が行われ、県勢は3階級で準々決勝に駒を進めた。

【ハイライト】23秒98、悔しさばねに自己ベスト
 悔しさを文字通り「ばね」にしたような、一気の伸びだった。スタンドの熱い視線が集まった女子200メートル決勝。誰よりも速くフィニッシュラインを駆け抜けたのは青野朱李(山形中央)だ。23秒98の自己ベストでの初優勝に「最高の気分」。念願の地元優勝を果たした表情は、充実感にあふれていた。

 2日前に行われた女子100メートル決勝。優勝を狙ったが12秒15で3位に終わり、悔しさを味わった。しかし、いつまでも引きずってはいられない。「もう200メートルでしか挽回のチャンスはない」。即座に気持ちを切り替え、得意種目での雪辱を誓った。

 予選は余力を残しながら24秒54の組1着で通過。疲労や足の痛みなど不安はあったが、「23秒台を狙っていく」と上だけを見据えた。続く準決勝は向かい風0.5メートルの中で24秒27の自己ベスト。リラックスした走りでの好記録に、自信が深まった。

 そして決勝での圧巻の走り。他の選手が視界に入りにくい外寄りの7レーンで、「前の選手は気にせず、とにかく自分の走りを」と飛び出した。「スタートからはまって、後半もほとんど落ちずに走れた」と、前半から勢いに乗り、後半は持ち味の滑らかな加速力で後続をぐんぐんと引き放した。「山形の皆さんの声援が力となって優勝できた」。沸く観衆に笑顔で応えた。

 「絶対勝つ、という思いが強かった」と佐藤孝夫監督。「自分の指導だけではなく、青野の出身中学などさまざまな関係者のサポートのおかげ」と強調した。

 来年のIHの目標を「100メートルは優勝しか狙っていない。200メートルでは連覇」ときっぱり口にした青野。ここがゴールではない。喜びも悔しさも味わった地元IHは、2年生の成長をさらに加速させそうだ。

〈陸上男子200メートル決勝〉スピードに乗って直線に向かう斎藤諒平(九里学園)
〈陸上男子200メートル決勝〉スピードに乗って直線に向かう斎藤諒平(九里学園)
【ヒーロー】男子200・斎藤(九里学園)、誇りの3位―故障も糧、大舞台に戻ってきた
 相次いだ故障は、成長の糧になった。陸上男子200メートル決勝、斎藤諒平(九里学園)は最後の直線で力を振り絞った。準決勝に続いて自己ベストを更新する21秒15。僅差で3位をつかんだ。「誇りに思う」。タイムと順位が記された電光掲示板に目をやり、そして天を仰いだ。

 過去2度のIHは斎藤に「意欲」と「絶望」を与えた。1年生で決勝に進み、1学年上のサニブラウン・ハキームらと同走して8位入賞。「一層強くなりたい」と目を輝かせた。上位への期待を背負った2年時は、大会直前に右太ももを痛め、まさかの予選敗退。言葉少なに競技場を後にした。その後は立て続けに右脚の故障に悩まされ、記録が伸びなかった。

 「どんなに苦しんでも、優勝という目標だけは曲げずにきた」。けがと向き合いながら、ようやく7月の県選手権で復調の兆しが見えた。IH優勝経験のある安孫子充裕(山形市役所)に先着。「いける」。手応えをつかみ、さまざまな思いが巡る舞台に戻ってきた。

 予選で自己記録タイの21秒25をマークし、勢いに乗った。「走りではない、メンタル面が強くなった」。準決勝、決勝は持ち味である後半の加速が十分に生きた。頂点に立ちたかった悔しさも残るが、競技人生はまだまだ続く。「一発屋とは言わせない。今後も続いていきたい」。確かな自信を手に、次への一歩を踏み出した。

〈陸上男子三段跳び決勝〉5位入賞を果たした松田基(山形中央)の跳躍
〈陸上男子三段跳び決勝〉5位入賞を果たした松田基(山形中央)の跳躍
松田(山形中央)5位、成長実感―男子三段跳び
 ○…「IHで初めて入賞できてうれしい」。陸上男子三段跳びで5位の松田基(山形中央)。予選では追い風2.5メートルながら自己ベストを29センチ上回る15メートル35を出したが、決勝は15メートル08と伸びなかった。しかし、高校から始めた種目での好成績に「地元の声援の中で気持ち良く跳べた」と爽やかだ。

 この日は練習から調子が良く、予選をトップで通過。決勝も1回目で15メートルを超えた。ここから「もっといい記録を出したいと力んでしまった」と、踏み切りのタイミングが合わなくなった。最終の6回目は「楽しんで跳ぼう」とスタンドに手拍子を求め、跳躍後は深々と一礼した。

 今年5月の県高校総体で14メートル93、7月の国体県予選で15メートル06、そしてこの日の記録と、成長著しい2年生ジャンパー。「技術が身に付いてきたのを実感している。勝負強さを発揮できるよう鍛えて来年のIHで優勝する」。16メートル01の県記録を持つ佐藤孝夫監督は「15メートル40~50を出す能力はある。私の記録を超えてほしい」と期待を寄せた。

〈弓道女子個人8位決定戦〉入賞を決める一射を放つ奥山舞(鶴岡中央)=仙台市・カメイアリーナ仙台
〈弓道女子個人8位決定戦〉入賞を決める一射を放つ奥山舞(鶴岡中央)=仙台市・カメイアリーナ仙台
女子個人・奥山(鶴岡中央)、歓喜の8位―緊迫の場面で集中力
 ○…弓道女子個人で奥山舞(鶴岡中央)が8位入賞を果たした。緊迫した場面で高い集中力を見せた2年生は「入賞は狙っていた。達成できてうれしい」と喜んだ。

 1射ずつ矢を放ち、的を外した段階で脱落する決勝。奥山は4射目で外し、8位決定戦に回った。4人での争い。より中心に的中させれば残り一つの入賞を射止める場面。「ここまで来たら必ず入賞したい」。奥山が強い思いを込めた矢は的のほぼ真ん中を射抜いた。

 放つ矢は1本という重圧のかかる順位決定戦で結果を残した。坂上敦監督は「精神力の強さはさすが」と評価。奥山は「来年もIHに出場し、さらに上の順位を目指す」と力強く語った。

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