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陸上女子100障害、県勢ダブル表彰台 南東北IH

2017年08月03日 10:25
 全国高校総体夏季大会「南東北インターハイ(IH)」は第6日の2日、山形、宮城、福島の各県で競技が行われた。陸上女子100メートル障害では県勢3人が決勝に進出し、佐藤和(米沢興譲館)が準優勝、茨木凜(九里学園)が3位、阪希望(山形中央)が7位だった。

 男子1600メートルリレーの米沢中央が準決勝で3分12秒28の県高校新記録をマークしたが、決勝進出を逃した。山中央は女子学校対抗の総合で4位、トラックで2位。女子都道府県対抗で山形は3位に入った。

 レスリング男子個人で準々決勝に進んだ60キロ級の池田龍斗、84キロ級の今野港斗、96キロ級の秋場勇星の山形商勢はいずれも敗れ、5位入賞。

〈陸上女子100メートル障害決勝〉レース終盤、懸命に前を追う佐藤和(米沢興譲館)=天童市・NDソフトスタジアム山形
〈陸上女子100メートル障害決勝〉レース終盤、懸命に前を追う佐藤和(米沢興譲館)=天童市・NDソフトスタジアム山形
【ハイライト】佐藤(米沢興譲館)けが克服、涙の「銀」
 陸上女子100メートル障害は2位の佐藤和(米沢興譲館)、3位の茨木凜(九里学園)がそろってメダルを獲得。2人とも優勝を逃した悔しさを口にしたが、地元勢の意地を示す力走に会場は沸いた。

 3年生の佐藤にとって久々の全国の舞台。全国中学大会や国体少年Bで2位に入った実力者だが、昨季は右脚の痛みのため5月の県高校総体以降は大会出場を回避した。その間は筋力トレーニングなどを重ねたが、翌年に地元IHを控え「焦りもあった」。

 復帰戦はことし5月の置賜地区総体。徐々に実戦感覚を取り戻し、東北高校選手権で初のIH切符をつかんだ。この日の準決勝は得意のスタートが決まり13秒80の自己ベストを記録。手応えを得て臨んだ決勝だったが、「相手を意識してしまった」と序盤スピードに乗り切れず、隣を走った選手に0秒33離された。

 取材に「やっぱり駄目ですね」と気丈だったが、近くに仲間の姿を見つけ涙があふれた。日本一の景色を見ようと、学業と両立しながら戦った3年間。「今までで一番苦労した。でも体のケアとかいろいろ考えることができた」。最後は気持ちの整理をつけたのか、晴れやかに笑った。

 一方の茨木。予選と準決勝は思うような走りができずにいた。「いつもより滞空時間が長かった」と分析。準決勝は迫ってくる後ろの選手に焦りリズムが狂った。14秒01で組3位。全体のタイム順で拾われての決勝進出だった。

 「やるしかない」と腹をくくった決勝。強さが戻った。隣を見れば2レーンに阪希望(山形中央)、7レーンに佐藤。「いつもの2人がいて少し安心した」。地元の声援にも後押しを受け14秒03で駆け抜けた。「強い向かい風(2.9メートル)の中でこのタイムはけっこう自信になる」とうなずいたが、全国3位に満足する様子はない。「来年は大会記録(13秒40)を塗り替えて優勝したい」。2年生は次への明確な目標を掲げた。

「結果に満足」1年の阪(山形中央)7位
 ○…「結果には満足」。陸上女子100メートル障害の阪希望(山形中央)は準決勝で自己ベストを0秒13縮める14秒00を記録し、1年生で唯一ファイナリストに名を連ねた。最後はタイムを伸ばせなかったが7位入賞を素直に喜んだ。

 良い感覚を保ったまま臨んだ決勝は2.9メートルの向かい風で「風が強く思うような走りができなかった」。持ち味の後半の伸びを欠き、前を行く選手との差を詰められなかった。初のインターハイを「良い経験になった」と振り返る一方、「13秒台を出せなかった」と心残りも。「来年また出場して悔しさを晴らしたい」と誓った。

〈女子100メートル障害決勝〉14秒03で3位に入った茨木凜(九里学園)
〈女子100メートル障害決勝〉14秒03で3位に入った茨木凜(九里学園)
決勝に県勢3人「記憶にない」快挙
 ○…陸上の最終日に行われた女子100メートル障害は、決勝のスタートラインに立った8人のうち3人が県勢。場内アナウンスで名前が呼ばれると、この日一番の盛り上がりを見せた。本県関係者は「決勝に3人も出るのは今まで記憶にない」と口をそろえる。

 山形陸上競技協会強化委員長を務める山形中央の佐藤孝夫監督は「女子障害は以前から本県の得意種目」とした上で、陸上競技全体を通じた選手たちの活躍に「(地元IHに向けた)選手の発掘や育成、強化を含め、県挙げて進めてきた一貫指導のたまものだ」と満足げに語った。

山形商、3選手5位入賞
 レスリング男子個人で準々決勝に進んだ山形商の3選手。表彰台に届かなかった団体の雪辱を誓ったが、4強入りの壁は厚かった。芦野茂美監督は「(団体も含め)入賞の数は立派。できれば1つでもメダルが欲しかった」と悔しさをにじませた。

 60キロ級の池田龍斗は攻めあぐね、テクニカルフォール負けを喫した。自信を持って挑んだが、タックルを起点に4点を奪われ、相手のペースに飲まれた。「表彰台に乗りたかった」と本音がこぼれた。

 96キロ級の秋場勇星は1―0と優位に立ったものの、タックルに入ろうとした瞬間、カウンター攻撃を食らい逆転を許した。最後まで攻めの姿勢を貫いたが、相手の防御を崩せなかった。1―2の惜敗に「メンタル面での自分の弱さが出た」と反省を口にした。

 84キロ級の今野港斗は前回大会5位、国体3位の実力者。「もっと上へ」と臨んだが、0―2で判定負けした。2ポイントはともに消極的と見なされ、相手に与えられた得点。「相手の方が攻撃回数が多かった。後悔しかない」と、試合後は涙があふれ出した。

 今野と秋場を含め柔道経験者が多い山商。高校から競技を始め、全国上位者と競い合える実力を身に付けてきた。「まだまだ伸びしろがある」と芦野監督は、悔しがる教え子たちを見て語った。

関連写真

  • 同60キロ級の池田龍斗(山形商)=上山市・三友エンジニア体育文化センター
  • 同84キロ級の今野港斗(山形商)
  • 準々決勝で戦う(左)レスリング男子個人96キロ級の秋場勇星(山形商)

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