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【南東北IH】「3冠」これが谷地 男子C1・K4、女子K2は準優勝

2017年08月09日 11:20
〈カヌー男子スプリント・カナディアンペア500メートル決勝〉この種目で県勢初となる栄冠をつかんだ谷地の荒木岳樹(左)と伊藤真大=西川町・月山湖カヌースプリント競技場
〈カヌー男子スプリント・カナディアンペア500メートル決勝〉この種目で県勢初となる栄冠をつかんだ谷地の荒木岳樹(左)と伊藤真大=西川町・月山湖カヌースプリント競技場
 全国高校総体夏季大会「南東北インターハイ」は8日、山形、福島の2県で競技を行った。県勢はカヌースプリント500メートルで谷地勢が3種目で頂点に立ち、3種目で準優勝。全9種目で計14の入賞を果たした。

 男子カナディアンペア(荒木岳樹、伊藤真大)は、500メートルの同種目でシングル、フォアも含めて県勢初となる栄冠。このほか同カヤックペア(設楽勝太、小野隼人)、女子カヤックフォア(佐藤友香、中村天音、吉田奈未、中村静玖)が優勝した。

 男子カナディアンシングルの荒木、同カヤックフォア(設楽、小野、佐藤旭、鈴木海渡)、女子カヤックペア(佐藤友、中村天)がそれぞれ2位。佐藤友はカヤックシングルでも3位に入った。県勢はほかに入賞7を獲得した。

 ボクシングではフライ級の内構拳斗(新庄神室産)が準々決勝で判定負けし、5位だった。

〈カヌー男子スプリント・カナディアンシングル500メートル決勝〉向かい風の中、懸命に艇を進ませる荒木岳樹(谷地)
〈カヌー男子スプリント・カナディアンシングル500メートル決勝〉向かい風の中、懸命に艇を進ませる荒木岳樹(谷地)
【ハイライト】悪天候でも安定のパドリング―男子C2
 カヌー男子カナディアンペアで2位以下に1秒超の差を付けてフィニッシュした谷地の荒木岳樹と伊藤真大。悪天候をものともせず、安定したパドリングで優勝を手にした。

 西川中時代からペアを組む2人。3年時のJOCジュニアオリンピックカップ全国中学大会の同種目で優勝経験もあった。だが、高校での大舞台で「2年で優勝できるなんて」と驚きを隠さない。

 「いつも、こんな時は練習しない」(伊藤)。それほどの悪天候だった。スタートでやや遅れたが、焦りはなかった。パドルを深く入れ、1回のストロークを大きくすることを意識。中盤以降で盛り返し、先頭でゴールすると歓喜の声とともに、人さし指を高く突き上げた。芦野貴士監督も「予想以上に頑張ってくれた」と手放しでたたえた。

 シングルでは荒木が準優勝を果たしたが、小林雄飛、斎藤翼と臨んだフォアはスタート直後に体勢を崩し、カヌーに水が入ったため失速。あえなく8位となった。優勝の喜びよりも、2人は「全然だめだった」と悔しさを強くにじませた。9日からの200メートルでは荒木が3種目、伊藤が2種目に出場する。「最高のパフォーマンスを見せたい」「200でも優勝する」と力強く語った。

〈カヌー女子スプリント・カヤックペア500メートル決勝〉1位にわずか0秒004差で準優勝となった谷地の佐藤友香(左)と中村天音
〈カヌー女子スプリント・カヤックペア500メートル決勝〉1位にわずか0秒004差で準優勝となった谷地の佐藤友香(左)と中村天音
【ヒロイン】エース、失意乗り越え仲間と奮起―女子K4
 この日最終レースのカヌー女子カヤックフォア決勝。1位でゴールした谷地は、各選手がパドルを突き上げるなど喜びを大きく表現した。ただ一人、先頭の佐藤友香を除いて。「うれしくて泣きそうで。何もできなかった」。シングルとペアは優勝を逃した佐藤。失意を乗り越え、頼もしい仲間と手にした優勝。その味に浸った。

 シングルは3位。続くペアは、パートナーの中村天音が「勝ったかな」と思ったほどの大接戦。場内アナウンスも一度は「谷地」とコールした。結果は0秒004というわずかな差で2位。残るはフォアのみ。佐藤は「くよくよしても仕方ない」と涙を拭い、懸命に顔を上げた。

 「フォアは絶対に勝てる」。周りに声を掛けるエースの姿に「逆に励まされた」(中村静玖)、「後ろからしっかり押そう」(吉田奈未)とメンバーは奮い立った。スタートから飛び出し、一糸乱れぬパドリングでリードを堅持。艇を降りると、佐藤は中村天と静かに抱き合い、他の2人も加わった。芦野貴士監督は「疲れや悔しさ、いろいろな思いがあったと思う」とねぎらった。

 待ち受けた報道陣の前で、ようやく笑顔を見せた佐藤。「私たちは200メートルの方が得意。男女の学校対抗優勝に向かっていく」。大目標の達成へ、流れをつないだ。

〈カヌー女子スプリント・カヤックフォア500メートル決勝〉艇を降りた谷地のメンバーが佐藤友香(62)を中心に喜び合う。右から中村静玖、吉田奈未、左端は中村天音
〈カヌー女子スプリント・カヤックフォア500メートル決勝〉艇を降りた谷地のメンバーが佐藤友香(62)を中心に喜び合う。右から中村静玖、吉田奈未、左端は中村天音


〈カヌー男子スプリント・カヤックペア500メートル決勝〉1位でゴールし人さし指を突き上げる谷地の設楽勝太(左)と小野隼人=西川町・月山湖カヌースプリント競技場
〈カヌー男子スプリント・カヤックペア500メートル決勝〉1位でゴールし人さし指を突き上げる谷地の設楽勝太(左)と小野隼人=西川町・月山湖カヌースプリント競技場
【クローズアップ】幼なじみの1年生ペア、息ピタリ―男子K2
 挑戦者として臨んだ1年生が初陣を飾った。カヌー男子カヤックペアは谷地の設楽勝太と小野隼人が優勝。並みいる強豪を制した2人は「自信につながった」とほっとした表情を見せた。

 初めてのインターハイ決勝に「プレッシャーがあった」という2人。しかし、持ち味とする後半のストロークの強さが生きた。序盤で上位に付け、250メートル地点でトップに立つと「行ける」と確信した。ゴール後、思わず手を取り合った。「良かったね」。短く言葉で互いをねぎらった。

 幼稚園のころからの幼なじみ。ペアを組んでからは4年目を迎えた。相手を「自分に100%の力を出させてくれる」(小野)、「後ろから支えてくれて安心する」(設楽)と評し、互いに全幅の信頼を寄せている。

 自分たちの優勝はもちろんだが、小野は「谷地として総合優勝するために貢献できたことがうれしい」と笑顔で語った。一方で、先輩の佐藤旭、鈴木海渡と臨んだフォアは僅差で準優勝止まり。「気持ちを切り替えて、リベンジしたい」。9日からの200メートルに向け、その顔つきは挑戦者に戻っていた。

〈カヌー男子スプリント・カヤックフォア500メートル決勝〉中盤、懸命にピッチを上げる谷地(左から設楽勝太、小野隼人、佐藤旭、鈴木海渡)
〈カヌー男子スプリント・カヤックフォア500メートル決勝〉中盤、懸命にピッチを上げる谷地(左から設楽勝太、小野隼人、佐藤旭、鈴木海渡)

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