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天童温泉「いちらく」が自動精算導入 会計楽々、接客生き生き

2017年08月13日 14:00
フロント前に2台設置された自動精算機。操作は簡単で客からも好評という=天童市・いちらく
フロント前に2台設置された自動精算機。操作は簡単で客からも好評という=天童市・いちらく
 天童温泉の旅館「いちらく」(天童市、佐藤哲也社長)はチェックアウト時の自動精算システムを導入した。県内の温泉旅館では初という。同社の進める働き方改革の一環で従業員の省力化を図った。もちろん顧客満足度アップ策でもあり、佐藤社長いわく「会計は機械に任せ、その分接客を充実させる」狙いだ。

 宿泊施設のIT化というと、人員削減や非対面といったビジネスホテル的発想が浮かぶが、同社はこれを否定。全体の従業員数は減らさず、目指すは「効率化とおもてなし充実の両立」という。

 佐藤社長によると、会計業務は伝票整理に2~3時間、チェックにも人手がかかり、ミスも出やすい。「従業員の一番の重荷」になっていた。フロントに縛られていたスタッフは重荷から解放されることで、フロアに出てきて客とコミュニケーションを深められるし、客室にも回れる。「旅館本来の接客に余裕を持って専念できる」環境が生まれるという。

 客側にとっても、チェックアウトの待ち時間はストレスだ。館内に業務用ワイファイを構築しており、追加飲食費などのデータは専用スマホでメインコンピューターに蓄積。客はICタグの付いた部屋キーを端末にかざせば、即座に宿泊料を含めた金額が表示され、1分もかからず精算を済ませられる。英語、中国語、韓国語にも切り替えられ、インバウンド(訪日外国人客)対応も図った。

 従業員が休みを取得しやすいよう休館日を設けたり、誕生日プレゼントを用意したりと、ユニークな労働環境づくりを進めてきた同社。根底にあるのは「サービスを提供する側が働きづめでは、いいサービスを提供できるわけがない」(佐藤社長)というポリシーがある。フロントに続いて改善を見据えるのは、職人が仕切ってきた調理場と浴場という。

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