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慶大先端研、大腸がんの仕組み解明 原因の遺伝子特定

2017年08月30日 08:17
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 慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市、冨田勝所長)は29日、同所の曽我朋義教授を中心とする研究グループが大腸がんのメカニズムを解明したと発表した。謎とされてきた、がん細胞特有のエネルギー代謝の仕組みを先端研が誇るメタボローム(代謝物質)解析技術で調べ、原因となるがん遺伝子「MYC」を特定した。MYCの抑制による治療への応用が期待される。

 がん細胞が正常な細胞と異なるエネルギー代謝を行う性質は、1920年代にドイツの生理学者オットー・ワールブルグが発見し、31年にノーベル賞を受賞したが、がん細胞がどのような仕組みで代謝変化させるかは分かっていなかった。

 曽我教授が開発を主導したメタボローム解析装置「キャピラリー電気泳動質量分析計」で、香川大を通じて採取した大腸がん患者275人のがん細胞と正常細胞の代謝物質を網羅的に調べた。

 結果、正常細胞に比べ、がん細胞内で約8倍に増えるMYCが、大腸がんの発症に深く関わることを突き止めた。MYCの発現を抑えることで、他のがん遺伝子も抑制できることが臨床検体を通じて分かり、曽我教授は「MYCが他の代謝反応をコントロールしている」と説明し、MYCの制御が今後の治療法の開発に有用な情報としている。

 また、大腸がん細胞の代謝は良性腫瘍の段階でも変化し、がんの進行に連動しないことも分かった。曽我教授は「がんが進めば、代謝も変化していくというのが一般的な見方。大腸がんになる以前から変化することが分かった」と強調する。研究成果は同日、米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

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