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新実験でカラスの群れ動いた! 山形市、誘導作戦成果に手応え

2017年09月14日 12:20
実証実験に向け、カラス誘導用のスピーカーを設置する塚原直樹助教=山形市役所
実証実験に向け、カラス誘導用のスピーカーを設置する塚原直樹助教=山形市役所
 山形市中心市街地に集まるカラスの撃退に向け、山形市は13日、新たな実証実験を始めた。スピーカーから天敵のタカの鳴き声を流して混乱させ、その後、安心感を与えるカラスの声を聞かせて寝床へ誘導する「声色作戦」を繰り広げ、群れの誘導に成功した。14日にはスピーカーを搭載した小型無人機ドローンを飛ばし、空中戦を仕掛ける。

 この日の実験は追い払いより、カラスの誘導が目的で、動物行動学が専門の総合研究大学院大学の塚原直樹助教(38)と、コンピューター科学が専門のシンガポール国立大の末田航リサーチフェロー(40)が協力した。

 塚原氏によると、敵対する物や音を使って追い払う撃退法は一時的な効果はあるが、慣れれば効かなくなるという。実験ではねぐらを安全な場所につくり、仲間と行動を共にする習性を利用した。スピーカーから流すカラスの声で、仲間が安全なねぐらに戻ると誤認させ、動きを制御する作戦だ。

 2人と担当職員は午後5時すぎ、市役所6階にスタンバイした。夕闇に包まれた午後6時20分、数十羽のカラスが市役所東側植え込みに集まったところで、実験は始まった。

 最初は、オオタカの鳴き声を市役所に設置したスピーカーから流し、続けてカラスが猛禽類と戦う際の鳴き声で動揺を誘った。カラスは一呼吸置いて低空を飛び回り、遠くから様子をうかがう一群も。最後に文翔館側のスピーカーからねぐらに戻る鳴き声を流すと、安心したのか、黒い一団は狙い通りに約300メートル離れた文翔館北東に集まった。

 約10分の実験だったが、塚原氏は「予想以上の成果が出た」と喜び、「オオタカの出現」「オオタカとの争い」「ねぐらへの帰還」と、ストーリー仕立ての放送が奏功したと分析する。「鳴き声を使い分けることで、カラスをコントロールすることが可能かもしれない」と手応えを感じた様子で、市の担当者も「今後の対策に生かせるのではないか」と期待を寄せた。

 今回の実験は国家戦略特区でドローンを活用する仙台市との交流事業として企画し、ドローンを使った産業振興、雇用創出を探る狙いもある。14日は市郊外で、スピーカーを搭載したドローンを飛ばしてカラスの群れに接近させ、タカの鳴き声による追い払いに挑む。

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