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「アニマルセラピー」効果じわり 河北病院・導入から1年、患者の行動に変化

2017年09月27日 09:21
患者と触れ合うセラピー犬の「ししまる君」と、担当の栗原二葉医師=河北町・県立河北病院
患者と触れ合うセラピー犬の「ししまる君」と、担当の栗原二葉医師=河北町・県立河北病院
 動物と触れ合うことで患者の不安やストレスを軽減する「アニマルセラピー」に河北町の県立河北病院(多田敏彦院長)が取り組んでいる。セラピー犬が患者の気持ちを解きほぐし、導入から1年が経過した今は、病室にこもることが減り、散歩による外出が増えるなど、患者の行動に変化が見られる。病院側は「アニマルセラピーの認知度を高め、効果を広く知ってもらいたい」と話している。

 同病院は昨年7月末に取り組みをスタートさせた。NPO法人日本アニマルセラピー協会山形本部によると、県内の病院では初という。がんなどの疾患を持つ緩和ケア病棟の入院患者を対象に、同協会の認定を受けた栗原二葉医師(36)=緩和ケア科医長=が担当している。

 アニマルセラピーは、動物と触れ合うことで患者の体内にオキシトシンというホルモンが分泌され、リラックスしたり、自己治癒力が高まったりする効能があるとの研究成果が報告されている。同病院は、患者が不安なく治療に向かえる環境づくりの一環として実践している。

 実施前には患者に希望を聞き、全体の約8割がセラピーを受けているという。週1、2回の頻度で行い、リハビリ中の患者はセラピー犬と一緒に散歩したり、抑うつの患者は病室で15分程度、犬と遊んだりしている。

 今年1月にセラピー犬の認定を受けたミニチュアシュナウザー「ししまる君」(オス、1歳7カ月)は、愛くるしいしぐさで人気者だ。患者からは「セラピー犬に合う楽しみが増えた」「犬との触れ合いにより、家族との会話が増えた」などの声も聞かれる。

 アニマルセラピーはイルカや馬などさまざまだが、県内には20頭ほどのセラピー犬がいる。認定条件は▽人懐こく、社会性がある▽かまない、ほえない―などという。

 栗原医師は「アニマルセラピーは医療では足りない部分を補うケア。今後、効果を数字として実証できるような機会を探っていきたい」とし、「他の診療科との連携も図っていきたい」と普及に意欲を示す。多田院長は「患者や家族の心のケアに努めることで、地域医療のモデルになると思う」と期待を込める。

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