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レスリング・秋場、高島が3位 えひめ国体

2017年10月11日 09:40
 第72回国民体育大会「2017愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」主会期最終日は10日、愛媛県で2競技を行った。県勢はレスリングのグレコローマンスタイルで少年男子96キロ級の秋場勇星(山形商高)と成年男子85キロ級の高島優太(山形市体協)がともに準決勝で敗れ、3位となった。

 本県選手団の主会期と会期前競技(水泳など)の入賞数は54で、このうち優勝は8。前回大会の優勝9は下回ったものの、入賞48は上回った。冬季競技を合わせて本県は男女総合成績で873.5点を獲得し、天皇杯順位は31位となった。前回は929点で26位。今大会で県選手団が掲げていた900点以上、20位台の目標には届かなかった。

【ハイライト】終盤猛攻も技決めきれず
〈レスリング少年男子グレコローマンスタイル96キロ級準決勝〉第2ピリオド、「反り投げ」でポイントを狙う秋場勇星(山形商高)=愛媛県・宇和島市総合体育館
〈レスリング少年男子グレコローマンスタイル96キロ級準決勝〉第2ピリオド、「反り投げ」でポイントを狙う秋場勇星(山形商高)=愛媛県・宇和島市総合体育館
 3―8の5ポイントビハインドで迎えた準決勝の第2ピリオド終盤、上背で上回る相手に「反り投げ」を繰り出して攻め立てたが、そこで無念のタイムアップとなった。レスリング少年男子グレコローマンスタイル96キロ級の秋場勇星(山形商高)は「相手の戦い方に合わせてしまった」。3位という結果には満足できず、涙を流した。

 組み合いを避け、得意のスピードを生かした崩しを狙った。しかし、相手の思惑通りに組み合いの勝負に持ち込まれ、持ち味を封じられた。ポイントを失う中で仕掛けた起死回生の「巻き投げ」が見極められた。最終第2ピリオドは「反り投げ」を何度も仕掛けたが、「成功すれば4~5ポイント入る技だが、時間内に投げることができなかった」と悔やんだ。

 個人96キロ級に出場した南東北インターハイ(IH)は5位だった。指導を受ける芦野茂美監督に「国体で表彰台に立って恩返ししたかった」との思いは果たせたが、「でも、最後に負けての表彰台では悔しさの方が大きい」と唇をかんだ。大学に進学して競技を続ける。「大学で結果を残し、今後こそきっちりと芦野先生に恩返ししたい」。恩師に捧げる飛躍を誓った。

実力者相手に真っ向勝負
〈レスリング成年男子グレコローマンスタイル85キロ級準決勝〉第1ピリオド、相手の攻めに耐える高島優太(山形市体協)
〈レスリング成年男子グレコローマンスタイル85キロ級準決勝〉第1ピリオド、相手の攻めに耐える高島優太(山形市体協)
 レスリング成年男子グレコローマンスタイル85キロ級の高島優太(山形市体協)は準決勝で、全日本選手権の優勝経験者を相手に真っ向勝負を挑んだ。51秒でテクニカルフォール負けを喫したが「力の差が大きかったので、とにかく思い切り楽しもうと戦った。悔いはない」。全力を尽くした戦いに胸を張った。

 フリースタイルで磨いた胴タックルを武器に勝ち上がった。準決勝は「体力勝負ではかなわない」と判断し、大技に勝機を託した。しかし、ローリングで瞬く間にポイントを奪われ「何もさせてもらえなかった」と全国トップの力に舌を巻いた。

 山形市総合スポーツセンターに勤務しながら競技を続け、母校・山形商高で週に数回の指導を行っている。練習時間は限られるが「職場の協力があって国体まで来られた」と感謝し、「去年の国体(5位)から順位が上がり、山商の後輩たちにもいい姿を見せることができたかな」と、すがすがしい表情で語った。

【県勢振り返って】少年勢の活躍光る
 第72回国体は全日程が終了し、本県の男女総合成績(天皇杯得点)は873.5点で31位となった。上位入賞が期待された団体競技の敗退が響き、昨年の929点、26位から得点、順位とも落とした。入賞数では前回を六つ上回った。本県を幹事県に開かれた南東北IHの勢いを持続し、優勝7を挙げた少年勢の活躍が光った。

 カヌースプリントは少年勢が期待通りに躍動し、優勝9を獲得したIHの実力を存分に示した。ただ、他県の中にはより得点の高いフォア種目に注力する動きもあり、期待された少年男子カヤックフォア500メートルは優勝を逃した。こうした動きにも対応し「カヌー王国」の牙城をいかに守るのかとの課題も見えてきた。

 陸上少年女子共通円盤投げの斎藤真希(鶴岡工高)は他選手を寄せ付けない強さを見せつけた。高校記録の突破と共に一層の飛躍が期待される。

 成年勢では、準優勝のフェンシング成年女子サーブル、3位のアーチェリー成年女子など地道な強化が実り、上位入賞を果たした競技があった。25年ぶりに出場したラグビー成年男子(7人制)は元日本代表の2選手を核に「旋風」を巻き起こした。いずれも県内では決して恵まれた競技環境にあるとは言い難く、競技団体によるサポート体制の充実と所属企業の一層の理解を求めたい。

 県選手団には県スポーツタレント発掘事業「YAMAGATAドリームキッズ」出身の6人がエントリーし、カヌースプリント少年男子カヤックフォア200メートルの戸田風優人(谷地高)、ボート少年女子シングルスカルの鈴木伶奈(酒田光陵高)が頂点に立った。出身アスリートの活躍は本県スポーツ界の未来を示す道しるべでもある。ようやく芽吹き始めた発掘事業の進化にも期待したい。

(報道部・小林達也)

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