県内ニュース県内2社、上位独占 全国シールラベルコンテスト
2017年10月21日 13:47
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最高賞に輝いた贈答用「佐藤錦」のラベル
進和ラベル印刷は、ヤマキさくらんぼ園(南陽市)の贈答用サクランボのラベルとして制作した。主力品種「佐藤錦」に合わせた高級感のあるデザインを心掛け、金箔(きんぱく)で縁取ったほか、印刷した時に上質な輝きが出る「パール紙」を使うなどした。さらにグラデーションの再現性が高いオフセット印刷で、葉の陰やサクランボのつやも表現し「すっきりとしたデザインが好印象で高級感にあふれ、とても印象に残る」などと評価された。 2015年に初めて導入したオフセット印刷機での受賞に、晋道社長は「東京での販路拡大を狙った設備投資が実を結んだ」と喜びもひとしお。「16年ぶり2度目の最高賞はとても光栄。県内でいいライバルがいるからこそ受賞できた」と語った。 精英堂印刷の2点は、ともにインクのにじみがなく、輪郭や色の再現性に優れる「水なし印刷」を採用した。純米大吟醸「山法師」は六歌仙(東根市)の同銘柄発売20周年を記念したラベルで、織物風の縦じまの柄を背景にし、祝いの紅白の水引をあしらった。「立体的な雰囲気を再現し、印刷精度も申し分ない」との評価を得た。 大吟醸「千歳鶴」は日本清酒(札幌市)の代表銘柄のラベルで、6羽の鶴が舞い、杜氏(とうじ)が女性という特徴を華やかなデザインで表現した。「バランスが良く、あでやかな印象が残る」との評価だった。 井上社長は「2点とも30代の社員が印刷を担当した。受賞は技術の継承がしっかりできた証しで、非常にうれしい」と話している。 コンテストは毎年開かれており、今回は55社から93作品が寄せられた。 関連写真
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