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耐えて羽黒、6年ぶり頂点 高校サッカー

2017年10月29日 10:00
〈羽黒―日大山形〉延長後半4分、羽黒のMF三浦大和(左から2人目)が勝ち越しゴールを決め、仲間と喜ぶ=天童市・NDソフトスタジアム山形
〈羽黒―日大山形〉延長後半4分、羽黒のMF三浦大和(左から2人目)が勝ち越しゴールを決め、仲間と喜ぶ=天童市・NDソフトスタジアム山形
 第96回全国高校サッカー選手権県大会(県サッカー協会、山形新聞、山形放送など主催)は最終日の28日、天童市のNDソフトスタジアム山形で決勝が行われ、羽黒が延長戦の末、日大山形を2―1で下し、6年ぶり6回目の優勝を果たした。

 羽黒は前半9分、MF鈴木怜が放ったロングスローのこぼれ球をMF嵯峨野凱がゴールに流し込み、先制した。その後は日大の攻勢に遭い、後半10分に混戦から日大のMF上野原大夢のゴールで同点に追い付かれた。後半ロスタイムには退場者を出し、1人少ない状況で延長戦へ。延長後半4分、再び鈴木怜がロングスローをゴール前に送り、相手GKがはじいたボールをMF三浦大和が頭で押し込んで勝ち越しに成功した。日大は押し気味の展開で試合を進めたが、羽黒の粘り強い守備を崩しきれなかった。

 羽黒は県代表として、12月30日に首都圏を会場に開幕する全国大会に出場する。

 【評】羽黒が数少ないチャンスをものにした。羽黒は序盤こそパスを主体とした攻撃が機能したが、次第に日大山形の堅守の前に攻め手を失い、押し込まれた。守備陣がセカンドボールの球際で集中力を発揮して失点を1にとどめ、延長後半の決勝点につなげた。日大はシュート16本を放ちながらも決定力に欠けた。

退場者出すも、ロングスローで突破口
 攻め込まれながらも羽黒は虎視眈々(たんたん)と反撃の糸口を探していた。後半ロスタイムに退場者を出し、さらに我慢の時間が続く中で、延長後半4分、1点目に続くロングスローからのゴールで勝利への突破口を開いた。

 スピードで勝る日大山形はサイドを効果的に使い、羽黒に16本のシュートを浴びせた。しかし、羽黒は気持ちのこもったディフェンスで決定機をほとんど与えない。DF佐藤新斗は「耐えるのが苦しかったけど、こぼれ球の確実なカバーを意識した」と守備の戦略を説明する。

 個人技に裏打ちされた得意の「パスサッカー」は日大の堅守に押さえ込まれた。延長戦は10人での戦い。苦境に耐え迎えた延長後半4分、スローインでMF鈴木怜がゴール前に長いボールを送った。1点目もお膳立てしたロングスローだ。FW土田歩武が後ろへそらし、日大GKが必死にはじく。その球を、MF三浦大和がもつれながら頭で押し込んだ。

 7月に左足を疲労骨折し、今大会で復帰したばかりの三浦は「やっとチームに貢献できた」と声を上ずらせた。ロングスローの攻撃パターンは「ほとんど練習していなかった」(本街直樹監督)という。羽黒は持ち味を封じられても、戦いの中で新たな「飛び道具」を見つけだして勝利をもぎとった。

 6年ぶりの頂点にも、本街監督は「まだまだ全国で戦えるチームではない」と気を引き締める。県代表として11年ぶりの初戦突破が掛かる全国に向け「パスサッカーで戦うには守備のレベルアップが必要。自分たちのサッカーが通用するかチャレンジしたい」と語った。

日大山形、攻めきれず
 ○…日大山形は圧倒的に押し込みながらも肝心の勝負に負けた。主将のFW菅原侑哉は「もっと自分が起点になりサイドが上がる時間をつくりたかった。負けは自分のせい」と責任を背負い込んだ。

後半14分、日大山形のFW菅原侑哉(10)がハイボールに体を伸ばすも届かず。左下は直前に同点ゴールを決めたMF上野原大夢
後半14分、日大山形のFW菅原侑哉(10)がハイボールに体を伸ばすも届かず。左下は直前に同点ゴールを決めたMF上野原大夢
 前半早々に失点も、その後は日大ペース。MF上野原大夢を目掛けたハイボールや、MF穂積諒人を守備の裏に走らせるパスを軸に、何度も敵陣に進入した。後半10分にはスローインから上野原が左足で同点ゴール。獲得したCKは12、シュートは16を数え、後半終了間際には相手の退場で数的有利となった。それでもピッチ上の選手は攻めきれないもどかしさを感じていたという。要所で羽黒の好守に阻まれ、何本もゴール前に上げたクロスがピタリと合う場面は少なかった。

 県高校総体に続く2位。目前だった栄冠に届かなかった。上野原は試合終了後、倒れ込む仲間に毅然(きぜん)と整列を促し「結果は残念だけど、最後まで戦えた」と涙をこらえた。

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