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プラチナ回収、電子レンジで効率化 山形大の遠藤准教授ら成功

2017年11月16日 12:19
研究成果を説明する遠藤昌敏准教授=山形市・山形大小白川キャンパス
研究成果を説明する遠藤昌敏准教授=山形市・山形大小白川キャンパス
 廃棄自動車のリサイクルに関し、山形大学術研究院(理工学研究科担当)の遠藤昌敏准教授(分析化学・環境化学)などでつくる研究グループは15日、セラミックを主体とする排気ガスの浄化装置に電子レンジのマイクロ波を当てることにより、プラチナ類を効果的に回収することに成功したと発表した。従来の作業時間を大幅に短縮し、レアメタル(希少金属)の再利用による市場供給が期待される。

 一般的に、浄化装置からプラチナ類を回収するには、一度粉砕し、溶解、製錬の工程が必要になる。大規模施設で処理するため、運送コストや、粉砕時にプラチナ類以外の物質が交ざるといった課題があった。

 遠藤准教授のグループは県自動車販売店リサイクルセンター(遠藤栄次郎社長)と連携して研究を進めた。貴金属を溶かしやすくする物質を浄化装置に注入するなどした上で、家庭用電子レンジでマイクロ波を照射するとプラチナ類が溶出することを確認。このプラチナ溶液に、さらにマイクロ波を当てる作業を重ねることで、粉末としてプラチナ類を回収することに成功した。

 15日の定例会見で説明した遠藤准教授は「金属を溶かすのにマイクロ波を当てるのはNGという考え方がある中、安全性を確認しながら行った」とポイントを説明した。家庭用電子レンジがあれば場所を問わずに作業できること、数十時間を要する従来の作業時間を数分程度に短くできることを利点に挙げた。

 本県で昨年1年間で解体された使用済み自動車数は3万台以上という。遠藤社長は「金属を回収して循環資源として再利用を図る研究は、持続可能な社会をつくるという私たちの理念を具現化するものであり、ともに前進させたい」と抱負を述べた。

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