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米沢の工房でケニアの着物完成 KIMONOプロジェクト

2017年11月21日 21:07
新田が制作したケニアの「KIMONO」
新田が制作したケニアの「KIMONO」
 東京五輪・パラリンピックに向け、全ての参加国・地域をイメージした和服の制作を目指す「KIMONOプロジェクト」で、米沢織の新田(米沢市)が手掛けたケニアの着物が完成した。雪国で受け継がれてきた染織の技術を駆使してアフリカの大自然を表現しており、東京で23日開催の新作発表会で披露される。

 キリンやゾウが緑と赤の大地を闊歩(かっぽ)し、あかね色の空と水辺をフラミンゴが舞う。ケニアの「KIMONO」に施されたこれらの柄は、先に糸を染める米織の伝統技法にこだわり、全て糸染めと織りによって再現した。横糸の色数は196。織りの際に縦糸を持ち上げて横糸を割り込ませる「すくい」という技法で動物たちを立体的に浮かび上がらせた。

 ケニアの文化や歴史もちりばめた。マサイの人々がまとうブランケットをモチーフに左肩は赤地に黒チェックとし、国民を表す黒、独立のために流れた血の赤、豊かな自然の緑を組み合わせた国旗も織り込み、右袖はこの3色のパッチワークにした。

 創業130余年の新田はプロジェクト主催者の依頼を受けて去年6月に制作に着手。自社で図案を作成し、糸の染色後、今年5月に織りに入り、10月末まで半年近くを費やした。柄を鮮明に浮き上がらせ、ずれをなくすため、あらかじめ計算を尽くして糸を染め、織りでは糸の張り具合の調整を繰り返し、完成度を高めた。新田源太郎社長(37)は「何度も無理かもしれないと思った。そのたびに従業員23人によるチーム新田で乗り越えた。次につながる挑戦だった」と話す。

 プロジェクトは200近い国と地域の選手を着物でもてなすとともに「世界は一つ」のメッセージを発信しようと2014年春にスタートした。福岡県の呉服店・蝶屋の高倉慶応(よしまさ)社長の呼び掛けに織元や作家などが賛同し、全国で「KIMONO」作りが進んでいる。米織の織元による制作は野々花染工房(米沢市)のペルーに続く2カ国目となる。

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